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日常

桜花大学付属高等部 新館図書館




文芸部部長南野桜乃は、短編恋愛小説三部作を



ウェブ公開しました




「浦君、理子ちゃん



 これで学園の読者アップ確実だね」





パソコンにデータ入力していた、有沢理子は手を止めます




「そうですね、携帯でも見れますし




 良いんじゃないでしょうか、桜乃部長




読者がアップすのかはは不明ですが



 小説を読める、媒体が増えるのは



 良いのではないでしょうか」





「理子ちゃん、読者数アップが不明だなんて



 そう言う事は例え正論でも



 言ってはダメよ




 心の中では良いけど




 そんな理子ちゃんには、お使いを頼みますね




 この用紙を職員室に届けなさい



 文芸部顧問の鈴木華先生に、ダッシュで」




南野桜乃はドアを指さします




有沢理子は立ち上がります





「桜乃部長、40分位かけて急いで言ってきます



 失礼します」




有沢理子はドアを開け素早く走っていきます




浦鏡も、ついて行こうとしましたが




南野桜乃に止められます




「ダメですよ、浦君逃げようとは」




「分っております」




浦鏡は椅子に座ります





「そういえば、アンケートの件はどうなりましたか?」





「さっき理子ちゃんに渡したのが



 アンケート結果だよ



 読みたい書籍と見たいDVDの中で



 図書館に相応しい物を



 華先生に選んで貰って、それを購入します



 年10回もだよ、」




「図書館に相応しいですか、なるほど」




(図書館に相応しいか、作品が限られるかもしれないな) 






南野桜乃は、浦鏡の正面に座り直します




「浦君、私のお話しを聞きたいですよね」




浦鏡の、顔をじーと見ます





「聞きますから、顔が近いですよ桜乃部長」




南野桜乃から、離れようと浦鏡はしますが




南野桜乃に、顎を掴まれます




(なぜ、顎を掴むんですか桜乃さん)





「ではイメージし易いように



 登場人物は、よく知ってる人にしましょう



 主人公である、文芸部の部室で




 南野桜乃は、浦鏡宛てに恋文を書きました



 しかし、少し席を外し席に戻ると



 恋文は、跡かたも無く消え去っていました



 文芸部の部室を、出入り出来るのは



 主人公南野桜乃、浦鏡、有沢理子の三人です



 さて、誰が恋文を持っているのでしょうか?」




(犯人を当てるんですか~)





「なるほど、では推理してみます





 浦鏡の場合は、恋文を見つけてしまい




 好奇心に負けて、中身を見てしまった 




 戻す前に、南野桜乃が戻って来てしまい返すタイミングを



 見失う、やはり中身を見てしまった点で



 さらに返しにくい状況に陥ったんでしょうね




 有沢理子も、同じく中身を見てしまい



 返しづらくなったり



 または、南野桜乃の恋を邪魔する為に


 

 恋文を手に取ってしまったり



 で最後が、南野桜乃ですが




 自作自演をし、目的は部員にちょっとした



 サプライズなど、いかがでしょうか?桜乃部長」





「浦君。あと犯人候補は人以外ね




 動物や風とかね」





「なるほど、そういうアプローチも有りますね」






桜花大学付属高等部 新館職員室



有沢理子は、会釈して職員室に入ります



文芸部顧問の、鈴木華教諭の元へ向かいます




「華先生、桜乃部長から預かってまいりました



 お渡しします」




有沢理子はアンケート用紙を



鈴木教諭に渡します



「確かに受け取りました、理子ちゃん



 お使い良くできましたね」





鈴木華教諭は、有沢理子の頭を撫でます





「華先生、大げさですね




 私は、小さい子供ではないのですが」





なおも、有沢理子の頭を撫で続けます





「理子ちゃん、来年の部長候補だからね




 頑張りなさいよ」





「そうですね、浦君じゃ



 頼りないですからね、お任せください」






「理子ちゃん、浦君を手放してはいけませんよ



 多分役に立つからね、お人よしで慈愛に満ちてるから」





「お任せください、華先生しっかり捕まえておきます」





「今日は、文芸部の顧問として




 お茶を御馳走しましょう




 では、行きましょうね」





鈴木華教諭は、有沢理子の手を引いて職員室を出ていきました





「華先生、何処行くんですか?」




「そうね、レラン桜花に行きましょう」



有沢理子は、鈴木華教諭の手を離そうとしますが



さらに、手を絡めてきます



結局、諦めて鈴木華教諭に手を



引かれて行きます








桜花大学付属高等部 新館図書館





「浦君、今度は私の水着が盗まれた場合の





 推理をお聞かせください





 水着がある、部屋に出入り出来るのは浦君と主人公南野桜乃



 の二人だけです」






「推理するのは、勘弁してください」

お疲れ様でした、またお願いします

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