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48時間後に君は死ぬ  作者: 蜃気羊


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 小樽運河の遊歩道を抜けて、日銀通りを小樽駅方向に歩くことにした。日銀通りは昔「北のウォール街」と呼ばれていて、日銀通りに沿って、大正時代に建てられたノスタルジックなビルが並んでいる。

 だから、この通りに建っている多くの建物が元々銀行だった建物ばかりだ。低層階は石造りで、高層階は白いタイルで作られていた。入口はギリシャ建築を意識した円柱が何本も建っていて、角がなく、丸みを帯びている。地面とすれすれの位置に小さな窓があり、どうして、こんな作りなんだろうって不思議に思う。そういう西洋モダンな建物がたくさん並んでいるから、この通りだけ、異国な雰囲気が出来上がっている。

 私と志度は旧拓殖銀行と郵便局の前の交差点を渡り、郵便局の前で次の信号が変わるのを待っていた。信号が青になったから私と志度は日銀通りにかかる横断歩道を渡ることにした。横断歩道は凍っていて、慎重に歩かないと滑って転びそうなくらいだった。すでに12時前なのに太陽で道の氷は溶けずにそのままだった。


 クラクションが右側から聞こえた。右側を見ると白い車が、クラクションを鳴らしていることがわかった。日銀通りのゆるい坂道から車が下ってきている。だけど、一向に減速しないのがわかった。――スリップしている。


「志度!」

 私がそう言ったあと、志度は私の背中に手をかけて、私のことを前へ押し出した。そして、私は志度に押し出されて、交差点の中間地点を超えた辺りで、転んだ。私は左肩から、転んだ。左腕を軸にして前に滑ったのがわかった。鈍い痛みだ。私は、志度の方を見ると、志度が立っていたはずの場所に白い車が止まっていた。




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