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48時間後に君は死ぬ  作者: 蜃気羊


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 志度が死んでから2週間が経った。私は17歳のままだった。あれから短い時間で何度も眠ったけど、一向に25歳の私に帰れる気配はなかった。私はすでに半分諦めていた。たぶん、これはもう、二度と25歳に戻ることができない。だったら、戻ることを諦めて、17歳の今の人生をしっかりと行ったほうがいいと思った。

 「失うことによって気づくことがある」と占いのおばさんが言っていたことを思い出した。

 私は志度を失ったことで自分の人生をしっかりと生きることを突きつけられていたんだ。――きっと。

 25歳までの私は志度の影を追って、後悔して、苦しい生活をしていた。だけど、それを辞めたらいいってことなんてないし、もう一度、17歳から人生やり直せるチャンスをやるからってことなのかなって思った。

 神なのか、時空なのかわからないけど、性格悪すぎる――。もっと私のこと寄り添ってくれてもいいのに。

 私は右手の平を眺めた。一週間前、確かに志度が私の右手を握った。その感触を思い出した。だけど、だんだんとその感触も消えていくのがわかった。前のときと一緒だ。こうやって志度の声や志度の感触を忘れていく。


 そして、志度の顔も簡単に思い出すことができなくなるんだ。




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