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イタリアン食べ放題の店で、パスタとピザを90分かけてかなりの数を食べた。そして、お腹いっぱいのまま、サッポロファクトリーまで歩いた。外は雪がかすかに溶けていた。車道の雪は溶け切り、アスファルトは黒く濡れていた。
志度に手を引かれながら、志度のバイトの話とか、友達の話を聞いていた。ファクトリーに着き、映画を見ようと言われた。手をつないだまま映画を観た。私は時折、映画を見ている志度の表情を観た。志度は真剣に観ているフリして、後半寝ていた。このまま一緒に志度といれたらどれだけいいのだろうと思った。もし、過去を変えたら、明日の夜寝て、おばさんのところに戻ったら、志度は向こうの世界でも生きているのだろうか。
映画は主人公が雨の中、ヒロインを救い出していた。そして、ビルとビルの間で追手を巻き、びしょ濡れでキスをしていた。もし、明日を変えることができるのなら、私はこのままがいいと思った。




