18/84
18
そんなことばかり、繰り返し考えて、私は水色のバスタブに浸かっていた。
志度が死んでから、私は不眠症になった。だからもうすでに10年近く上手く眠れていない。不眠症だと気づいたのは志度が死んで数ヶ月くらい経ったときだった。その頃からすでに私は毎日寝る前に志度のことばかり考えるのが習慣になっていた。志度と見たクリスマスツリーのこととか、志度が言った言葉とか、志度が死んだ場面とか――。
志度のことばかり考えていたら、夜更けまで寝れなくなった。寝れたとしても途中で、ハッとして目覚めて、そこから寝れなくなってしまうことが度々起きた。病院で睡眠薬をもらって対処していたけど、最初は効いていた睡眠薬もだんだん効きが悪くなり、結局、効果を得ることが少なくなった。
志度のことを思い出すと、死にたくなった。これ以上、現実で生きるには、あまりにも気持ちが剥離している。思い出の中だけで生きれたら、思い出に溺れても気づかないだろう。それ以上のことはよくわからなかった。涙がこみ上げてきた。ただ、辛くて涙が止まらくなった。




