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婚約者をぶん殴る!

漫画原作の脚本形式です

○シャイル家の屋敷・セイナ自室(昼)

   豪華な一人部屋で儚げな見た目の少女シャイル・セイナ(8)が寝ている。額には濡れタオルがある。顔が赤くなっており高熱で寝込んでいる。周りには慌ただしそうなメイドのアンナ(17)。アングル俯瞰

   アンナのバストアップ。胸にはアンナと書かれた名札がある。悲痛そうな顔をしている。

アンナ「大丈夫ですからねセイナ様。旦那様と奥様も早く帰って来られるそうですので!」

   セイナバストアップ。熱でぼんやりとした顔。ベットの上で座っている

セイナ「誰だ……お前……」

   ふらりとベットに倒れるセイナ

アンナの驚愕の表情。バストアップ


〇同・外観(昼)

   お金持ちが住んでいそうな大きな洋風の屋敷。

アンナの声「セイナ様―!」

   (イメージカット)セイナの前世のヤンキー男の喧嘩しているところやガンをとばしているところや母親に頭を叩かれているところ(怒られている)

   写真を重ねるように様々なシーンが詰め合わされている

セイナM「喧嘩に無事勝った帰り道だった」「怪我のことで家に帰って母ちゃんに怒られるのがうざくて寄り道している最中に川で溺れてる猫を見つけて」

   溺れている猫に下半身のほとんどを水につけた状態で川を渡りながら近寄っているヤンキーの姿。猫を手前にしたアングル

   猫を地面に置いて安心したような顔をするヤンキー

   川の中にある石で足を滑らす。足のアップ

   驚いた顔のヤンキー

   水の中に気泡があり、下から手だけが伸びた状態

セイナM「油断した瞬間、足を滑らし溺れた」


○同・セイナ自室(朝)

布団から勢いよく起き上がる驚いた表情のセイナ

セイナ「なんであそこで気をぬいたんだよ!!」

   そしてふらりと倒れるセイナ

   頭を抑えながら寝転ぶセイナ。上からのアングル

   腕を頭にのせたセイナの顔アップ

セイナ「頭いてぇ……」

   豪華な照明がついた天井。

豪華なセイナの部屋。引きカット

セイナM「どこだここ」

   アンナが扉を開き慌てた様子で入ってくる

アンナ「セイナ様!起きたのですか!」

セイナの周りを慌てた様子でまわるアンナ

アンナ「セイナ様!どこか痛いところはございませんか!気持ち悪いなどの違和感もございませんか!」

   キョトンとした顔のセイナ

セイナ「お前誰だ」

   ヒュッと音を鳴らし固まった表情になるアンナ


○同・外観(昼)

   お金持ちが住んでいそうな大きな洋風の屋敷。

父母の声「記憶喪失!?」


○同・セイナ自室(朝)

俯瞰。セイナの寝ているベット横にセイナの母が椅子に座っており、その横にセイナの父が立っている。その反対側のベット横に椅子に座った医師がいる。

白衣を着たおじいちゃん医師が紙を持ち不可解そうな表情をしている。上半身アップ

医師「高熱を出した影響ですかね。とは言ってもこんな事例初めてでして…」

   焦ったようなセイナの父と絶望したセイナの母の姿。セイナの母の上半身から上を描く

父「そんな…どうにかならないのか!?」

   セイナの上半身アップ。目線は父を見ているように斜め横。引き攣った笑顔

セイナ「お父さま。おれ、…セイナは、一人になりて、たいですわ」

   下から見たセイナの父と母の顔。二人とも強張った顔をしている

   俯瞰。セイナの母は立ち上がり、父は扉近くにいる。医師も立ちあがろうとしている。

母「そう、よね。セイナも混乱しているでしょうし一人にさせてあげましょう。あなた」

父「ああ、私たちは別室で話し合おうか。セイナ、困ったらアンナを呼ぶんだよ」

   ベットにいるセイナを手前に扉が閉まる様子

   扉の方を見ているセイナ

セイナM「アンナって誰だ」

   立ち上がり部屋を物色し始めるセイナ

セイナ「なんかセイナってやつのことがわかるやつねぇのかよ」

   本棚アップ。一部分だけ綺麗に並べられた本が出っ張っている

   怪しんだ表情の顔のセイナ

セイナ「お?」

   周りに本が散らばっており、真ん中で日記と書かれたノートを持つセイナ。表紙には日記と書かれている

セイナ「やーっぱ奥に隠してたのかよ。俺のエロ本隠す方法とおんなじだわ」

   日記を開くセイナ


○リューク家・廊下(昼)

   (過去の映像)

リューク=ミドラ(8)とセイナ(7)の足元

T「○月×日」「今日は婚約者さまの、ミドラさまのもとへ行った」

   嬉しそうな顔をするセイナ

セイナ「ミドラさま! お久しぶりでございます!」

   ミドラの手を伸ばそうとするセイナの手

   セイナの手を叩くミドラの手

   セイナを冷めた目で見るミドラ

ミドラ「うるさい」

   怯えた顔のセイナ

セイナ「ミドラ、さま?」

   セイナを見ずに歩いてくミドラ

T「○月▼日」「今日もミドラさまの目は冷たかった」

   などのミドラに冷たく接された日記のページが重なるようにある。真ん中に寂しそうなセイナが座り込んでいる


○シャイル家の屋敷・セイナ自室(昼)

   (現在に戻る)

   不満そうなセイナ(8)の顔アップ   

セイナ「はぁあ!?」

   枕を殴っているセイナの全身

セイナ「なんだよミドラとかいう男!」

セイナ「女を泣かすなよ!一回母ちゃんのゲンコツをくらいやがれ!」

   ぜーはーと肩で息をするセイナ。全身

   覚悟を決めたような顔のセイナ。顔アップ

セイナ「よし、一発殴るか」

   扉。コンコンとノック音が聞こえる。手前にびっくりしているセイナの後ろ姿

セイナ「うおっ」

アンナの声「アンナです。入りますね」

   アンナの全身

セイナM「こいつがアンナか」

   不思議そうなアンナ。バストアップ   

アンナ「セイナ様? 荒ぶった声が聞こえましたが大丈夫ですか?」

   苦笑いのような表情のセイナ。バストアップ

セイナ「いえ、大丈夫、ですわ…」

   閃いた表情のセイナ顔アップ

   扉のドアノブに手をかけたアンナ。手前に慌てたセイナの後ろ姿

アンナ「そうですか? では御用がありましたらお呼びください」

セイナ「待って待って!」

   恐る恐るの表情のセイナ。バストアップ

セイナ「あの、ミドラさまに会えねぇ、かしら」

   キョトンとした顔のアンナ。バストアップ

   ほっとしたような嬉しそうな顔のアンナ。バストアップ

アンナ「かしこまりましたセイナ様。リューク=ミドラ様からセイナ様へのお見舞いに行きたいという手紙が来ておりますので了承の返事をしますね」

   セイナキョトン顔アップ

セイナ「…なんで嬉しそうなん、でございますの?」

   少し涙を滲ませた嬉しそうなアンナの顔。バストアップ

アンナ「セイナ様はミドラ様を記憶を無くしても覚えておられて会いたいと思うのかと思うと…」

   グスグスと涙を流すアンナ。手前にセイナの後ろ姿

   どうしようと言ったような顔のセイナ。バストアップ

セイナM「全然ちげぇし泣かせちまった…」

   泣いているアンナに慌てたように近よるセイナ

セイナ「お、おい泣きやめ、ですわ」

アンナ「すみませんセイナ様、いきなり泣いてしまい…」

セイナ「大丈夫ですわ。だから泣き止んでくれ、ですわ!」

アンナ「セイナ様…!」

   立ち上がるアンナの絵

   扉のドアノブに手をかけて少し涙目で微笑むアンナ

アンナ「では手紙の返事の件を旦那様に伝えておきますね。きっと明日にでも来てくださると思います!」

   閉まった扉を眺めるセイナ

   (イメージカット)

女の子を泣かしている少年のイラストとザ・母親の見た目の人が少年にゲンコツを喰わしているイラストがある

セイナM「焦った…母ちゃんがここにいるわけねぇのに」

   窓の外を見ているセイナ。

セイナ「明日にでも来る、か」


○同・外観(昼)


○同・応接室

   セイナとミドラが顔を見合わせて座っている

   冷たい態度のミドラ

ミドラ「だから俺は父さまが行けって言うから来ただけでお前のことなんてこれっぽっちも興味ないんだから勘違いするなよ」

   真顔のセイナのバストアップ

セイナM「こいつ…べらべらと…」

セイナM「黙った瞬間に殴ってやろうかと思ってたがよく飽きずに言い続けられるな」

   ムッとした顔のミドラのバストアップ

ミドラ「なんだその顔。文句でもあるのか」

   ブチっとキレた様子のセイナ

   ミドラの胸ぐらを掴んだセイナ

セイナ「あるに決まってんだろうが!」

   驚いた顔のミドラ。顔アップ

   怒った顔のセイナ

セイナ「ガキだからってぐちぐち女の子に言い続けて泣かせて!男として情けなく無いのかよ!」

セイナ「第一いきなり冷めた態度取らずに理由ぐらい言ったらどうなんだよ…」

   泣きそうな顔のミドラに焦った様子のセイナ

セイナM「やっべ、いいすぎたか!?」

   部屋から出ていくミドラ

ミドラ「うるせぇ!ブス!」

   きょとんとした顔のセイナ

   はぁ!?という顔のセイナ

   ミドラを追いかけて部屋を出るセイナ

セイナ「ブスとか言うなやガキ!」


○同・廊下

   廊下を歩いているセイナ

セイナ「あのガキどこ行きやがった……」

   話し声が曲がり角から聞こえて来ている絵

   角からひょっこりと顔を見せているセイナ

   ミドラと男二人がいる

男1「予定とは違うガキだな……」

男2「金持ちそうなのには変わり無いんだからこいつでもいいだろ。おいお前」

   ビクッとした様子のミドラ

   ミドラに近づく男二人

男2「ちょーっと俺らと来てくれねえか?」

   しゃがむ男2と背後にジャンプして花瓶で殴ろうとしているセイナ

   殴られた様子の男2

男2「がっ、」

   驚いた様子で銃を向ける男1

男1「な、なんだお前!」

   男1に蹴って膝カックンするセイナ

   男1を花瓶で殴るセイナ

   男二人が倒れており尻餅をついているミドラを背景にやってやった感を出すセイナ

セイナ「ふー!俺の勝ち!」

   驚いた様子のミドラ

ミドラ「お、お前……」

   ミドラにと

手を差し伸べるセイナ

セイナ「大丈夫か?」

   不機嫌そうなミドラ

ミドラ「なんで、大人の男相手に立ち向かったんだ。逃げればよかっただろ。俺なんか、別にいなくなったって……」

   セイナがミドラを殴った音

セイナ「んなこと言うな!」

   怒ったような様子のミドラ

ミドラ「は、誰も助けてくれなんて言ってないのに勝手に助けて。なんで俺なんかを助けたんだよ!」

   怒った様子のセイナ

セイナ「好きなやつ助けるのに理由がいるかよ!!」

   目を大きく見開いたミドラ

セイナM「セイナはこんなやつでも好きだったんだよな……」

   もじもじした様子のミドラ

ミドラ「あの、セイナ、その…」

   視界がぼやけた状態

セイナM「あれ、なんか、視界が…」

   倒れたセイナと焦った様子のミドラ


○シャイル家の屋敷・セイナ自室(昼)

ベッドで寝ているセイナと近くに座っているミドラ俯瞰

目を開けたセイナ

セイナ「ゔ……」

   焦ったような喜んだような様子のミドラ

ミドラ「起きたのか!セイナ!」

 ベッドで寝ているセイナと近くに座っているミドラ俯瞰

ミドラ「ごめんセイナ。俺、弟が生まれて、母さまと父さまが俺のことを見てくれなくなったことの八つ当たりしてた……」

   哀れんだような顔のセイナ

セイナM「だからいいとは言えねぇけど、そうだったのか。」

   目を輝かせたミドラ

ミドラ「そんな俺に向き合ってくれたセイナに感謝してるんだ!だから、姉御って呼んでもいいか!」

   きょとんとした顔のセイナ

   うげっとした様子のセイナ

セイナ「いや、俺は誰ともつるむ気は…」

   キラキラした顔のミドラ

   ヴっとした顔のセイナ

   キラキラした顔のミドラ

   ぐぬぬとした顔のセイナ

   諦めた顔のセイナ

セイナ「仕方ねえな……」

   パァッと喜んだ顔のミドラ

ミドラ「おう!姉御、今まですみませんでした!!これからよろしくっす!」


読んでいただきありがとうございます!

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