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ただ一つだけ
あ、創ろう。と思ってパっと入力してみました。
投稿頻度は高くないかもしれませんが、落書き的な感じで受け取ってくださると幸いです。
貴女が残していった椅子は、
ただ寂しく、揺れていた。
窓からは緩やかな風が流れてくる。
貴女のように暖かく。
カーテンがゆらゆらと揺れている。
外を見れば、そこには貴女の望んだ景色があった。
貴女が一人で追いかける前に、
一緒に来れればよかったけれど。
でも、この景色を見ると貴女がそこにいる気がして、私は嬉しく思ってしまう。
一人でずっと、寂しさを抱えていた。
いつの間にか老いてしまっていた。
それなのに、
いつまでも燃えるような感情がある。
それがある限り、生きようと思える。
暖かい風の流れるこの時期になって、また「久しぶり」と囁くために。
空は、高く、どこまでも続くようであった。
影だけが、伸びてゆく。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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