表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

2 不安

「おはよう、京香。」


「明、おはよ!」


いつも俺たちはお互いの家の前で待ち合わせて一緒に登校している。


「最近生徒会忙しいみたいだな。俺の塾がない日に一緒に帰れないのはちょっと寂しいな。」


「ごめんね?文化祭が近いでしょ?事前に準備しなきゃいけないことが結構あるんだよ。」


「そうかぁ、まぁそうだよなぁ。でもやっぱ寂しい。」


「ふふっ。私だって寂しいよ?でも我慢でしょ?」


「なぁ、やっぱりキスぐらいはダメかな?付き合ってる実感というかさ、そういうの欲しいんだけど。」


「ダメだよ!バレたら本当にヤバいよ?ウチの両親約束とか凄く厳しいし!別れたくないでしょ?」


「バレないようにすればいいんじゃない?」


「いくら気を付けててもバレるときはバレるよ?私は絶対に明と別れたくないもん!」


そう言われるとなぁ…。


「わかったよ。我慢するよ。そのかわり手ぇ繋いで登校しよう!」


「しょうがないなぁ。良いよ、はい!」


まぁこれだけでも幸せだからいいか。


「今日は俺塾ないけど一緒に帰るのやっぱり無理そう?」


「んー、多分遅くなると思うよ。放課後になったら連絡するよ!」


「わかった。早めに終わりそうなら待ってるよ。」


「了解。あ!今日お昼なんだけど、生徒会室で打ち合わせしながら食べることになったから一緒には食べられないの。ごめんね?」


「昼も生徒会なのか?」


「うん、キッチリ詰めてかないと終わらなくなっちゃうから。」


「そうか…。わかったよ。無理すんなよ?」


「ありがと!じゃあね!」


そう言って俺たちはそれぞれの教室に向かう。


「いつもお熱いですなぁ!毎朝毎朝見せつけやがって!」


教室に入ると友人が冷やかしてくる。毎日手を繋いで一緒に登校してるので、ほぼ皆が俺たちの関係を知っている。


「まぁな、俺たちは相性がいいんだよ!」


「クソが!まぁでも確かにお似合いカップルだよな。やっぱり生徒会長の出る幕はねぇな。」


ん?生徒会長がなんだって?


「生徒会長が出る幕がないってどういうことだ?」


「いや、なんか生徒会長が須藤さんの事好きでアプローチしてるって噂を聞いたんだよ。」


「は?初耳なんだけど?」


「そりゃ本人達には言わんだろ。俺はお前らの事応援してるから伝えようかと思ったけど。」


そんな噂があるのか。京香大丈夫かな?信じてはいるがちょっと不安だ。


生徒会長、真鍋弘樹。3年生で成績優秀、女子にも人気がある。そんな奴が京香にちょっかいを?許せん!


今日は京香の事待っとくかな…。


放課後になり、京香から連絡が入った。



『ごめんね!やっぱり大分遅くなりそうだから先に帰っといて!夜電話するよ!』


『わかった』




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ