「サトゥルニア・ピリに関する14の詩」

Ⅶ埋在生物 Infauna

埋在生物達はキリスト教徒だ。

それは、砂の中で黙々とこの世を受け入れ、キリストを讃える。

見たまえ!!

土壌は彼らの内臓(オルガン)の演奏で輝いている。

彼らは神が植え込んだ器官であり、呼吸する肉だ!!

我々は遥か昔に埋葬され、

嫌気性細菌に囲まれた十字架を発掘しなければならない。

土を掻き分け、手の爪が剥がれようと、

オリエンティアに襲われようと、

破傷風菌に曝露しようと、

褐藻の林冠(キャノピー)に押しつぶされようと、

耐えろ!!

我々の内臓はもうずっと耐えてきたのだ。

埋在生物達は苦言すら言わず、今日も蠢く。

神の光を求めて。

失う事で王国に近づいて。