「サトゥルニア・ピリに関する14の詩」

Ⅹ呪われよ、アカントスペルムゥムや、ショウジョウソウモドキが繁って死んだ道を顧みる事もしない者は

バンデイランテスや黒檀業者の見た夢を想う。

王族に先住者の嗚咽を餉饋し、讃えられた

血腥い男達を。

その黄金の夢を。

黒い黄金(オウロ・プレット)の都市で生まれ、

やって来た亡霊が、

我々の稚拙な善意と気高さを笑うのだ。

亡霊は見た。

欲望を!!

虐殺を!!

哀しい歔泣を!!

それを知ってしまったら、

もう、幽霊は生者の社会(システム)には戻れないのだ。

そして、野蛮な男達もまた、

糞線虫(ストロンギロイデス・ステルコラリス)に、

己の肉体を餉饋し、

その小さな異郷の肉の袋に殺されていく。

その冷淡で数学的な殺戮システムの中で、

死者を慰め、供養(スフラガル・オ・モルト)するのは

正確な数式だけだ!!

ああ!!あらゆる惨めな死者に参政権(スフラガル)を与えよ!!

ステルコラリスを称えよ!!

リオデジャネイロに流れる血を、

この世の忌むべき物(ブデルグマ)を

捨て去る事は出来ぬのだ!!

呪われよ、物質に酔い、奢る者は。

呪われよ、黄金を追い、騙る者は。

呪われよ、アカントスペルムゥムやショウジョウソウモドキが繁って

死んだ道を顧みる事もしない者は。

ああ!! 主がお前に死を纏いつかせる様に!!

なぜなら、それが救いだからだ。

ステルコラリスを称えよ!!

あらゆる排水溝に嵌った惨めな悲しみを!!

流れた血を!!

いつか主が癒すだろう。

その時の為に、我々は糞線虫(ステルコラリス)に蝕まれ、

ただの肉塊である事を幾度も認識し、

土壌(テラローシャ)に叩きつけられ、

試されるのだ。

この罪人しかいない生者達の土地で。