36 美麗な訪問者
少し短いです。
王宮から手紙が来て数日後。
転移門の護衛から訪問者が来たとの連絡が入った。
彼は少し緊張した様子だが、誰が来たのだろうか?
最初から王族が来る事はわかっていたので、貴族の次男三男などの者たちの中から選りすぐりを選んで見張りを頼んでいたらしいのだが、流石に王族との対面は下級貴族の皆には荷が重かったのだろうか?
僕の荷も重い。逃げ出したいが会いに来たのが僕になので、逃げる事ができない。
***
家に着くと使用人から応接室に行くように案内された。
使用人がノックをして中からの返答後に中に入る。
僕は視界に入った者に一瞬息を飲んだ。
そこにはストレートの綺麗な金髪に金の瞳のとても綺麗な女性がいた。
「君がマークライアン殿だね。私はエレンだ。よろしく頼むよ」
綺麗な女性は僕に気付くと挨拶をしてくれた。
彼女は名前のみ名乗ったのは一応お忍びということなのだろう。しかし、金の瞳は隠していなかった。
「はじめまして。クリフトフ辺境伯家次男のマークライアンです」
とっても綺麗な天上人に会った緊張をなんとか隠して臣下の礼をする。
相手がお忍びだとしてもここには他に目もないし、礼はきちんとしないといけない。
「楽にしてくれ。早速で悪いが話をしたい」
「はい。失礼します」
僕はエレン様の了承を受けてから父の隣、エレン様の向かいのソファに座った。




