34 新たな従業員
「おはようございます」
「「おはようございます」」
朝食もろもろを終えてからアランを伴って治癒所に着くとすでに来ているルナさんとサウアさんから返事が返ってくる。
ルナさんは僕が来る前に治癒所の掃除をするために早く来ていてサウアさんはそんなルナさんと話しをするために早く来ている。
そのおかげか二人は大分仲良くなっているようだ。
掃除についてだが、店の主としては従業員が掃除をするのは普通だろうが、ここは少数精鋭で営んでいる治癒所だ。
僕たちも掃除をすると言っているのだが、僕が朝食後の勉学があることを知っていてルナさんは早く来て掃除などの雑務をしてしまう。
勉強を放り出す訳にもいかないので、どうしたもんか困っている。
給金を上げるのが良いかな?
「サウアさん。これから治癒所開けるんだけど、サウアさんはどうします?」
「そうそう。ルナさんには話したんだけど、ボクを薬師助手として雇ってくれないかな?」
「助手、ですか?」
たしかに、治癒所の知名度が上がるにつれてルナさんの仕事量も増えてきた。
助手はたしかに必要だろう。
「でも、大丈夫なんですが? サウアさんは薬草園の管理人の仕事もされてますよね」
「大丈夫だよ。薬草園はルートもいるからね。今も任せてこっちに来たんだよ」
「そうだったんですね。僕はそろそろ従業員を増やそうと思っていたんで歓迎しますが、アランとルナさんは良いですか?」
二人に顔を向けると笑顔で頷いてくれた。
こうして、薬草園の管理人のサウアさんは治癒所でも短時間働く事になった。




