24初めて見る魔獣
サウアさんと別れたあと兄様と合流して薪集めは無事に終わった。
その後は使用人が準備した夕食を食べて馬車で眠る。
夜の見張りが必要らしいんだけど、子供の僕は除外され、僕の護衛でもあるアランもずっと馬車内にいるように言われたらしい。
見張り自体はガイストと父様、兄様の野営に慣れた三人を中心として母様も行ったらしい。
翌朝教えてくれた。
朝食のパンとスープを受け取り皆で食べるとすぐに出発だ。
またガタンゴトンと馬車を走らせて進んでいく。
「ロナウド様! 魔獣が出ました」
ガイストの声に馬車が止まる前にいちもなく父様が扉を開けて飛び出していく。
「俺も行ってきます。母上よろしくお願いします」
さすがに兄は父と同じように動く馬車から飛び降りるのは無理なのか馬車が止まったところで兄様も出て行った。
馬車内は魔獣が出たというのに落ち着いた様子で、僕も父に兄にガイストがいるなら大丈夫だと安心している。
ふと、魔獣を実際に見たことがないので、戦闘音のする逆側の席の窓を覗き見る。
アランも慌てて僕のところに来た。
そろりと見た外の様子はイノシシのような魔獣が5体と倒したのだろうか動かないのが2体いた。
父様が下級魔術のファイアーボールを下級と思えないようなバレーボールくらいの大きさで繰り出してイノシシ(仮)を翻弄している隙にガイストの剣と兄様の剣が一体ずつ仕留めていく。
ほどなくして3人は危なげなく全ての魔獣を倒してしまった。
初めて戦うところを見たがとてもじゃないが自分には無理だと思ったので、魔力適正が治癒に偏っていて本当に良かった。
「お疲れ様でした」
皆に労われて父と兄が戻ってきた。
クリフトフ一行を乗せた馬車は危なげなく本日の目的地である町に着くのだった。




