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治癒魔法師の奮闘記(完結)  作者: けいと
2章
24/42

20旅行準備

僕の父が働いているクリフトフ家は脳筋父が領地運営が苦手なためはっきり言うと貧乏であった。

‘あった。’つまり過去系である。


理由はちょっと自慢するようで思考しづらいが僕の功績だ。


これは前世も同じだと思うが人間というのはいくら素敵なお宝や自分の好きな物があろうが結局のところ自分の体が無事だからそういうのにも目を向ける事が出来る。


何が言いたいかと言うと、怪我をしていてそれに必要な費用が手元にあるなら治してもらうだろうという事だ。


しかもこの世界は前世と違って体が資本なシビアな世界だと思うので前世より体を大事にすると思う。


つまりは僕の治癒所は儲かっているという事だ。


もちろんとある非合法医者みたいな法外な費用を請求なんてしていない。

領主の息子として、もしかしたらちょっとおまけしてるぐらいかもしれない。

この辺は治癒魔法を本当の意味で使いこなしているのは僕だけなので今の値段だが、他の治癒魔法師が現れた場合はちょっと考え直さないといけない課題でもある。



大分話が脱線してしまった。


まぁ、簡単にいうと僕の治癒所という外部の人間(冒険者)がお金を落とす所が出来たので領地にお金が少し回るようになったという事だ。


クリフトフ家はちょっとだけお金に余裕が出来たのである。


この度ルナさんという薬師も頼りになりちょっとした怪我や病気の薬を新たに開発してくれて、僕が四六時中領地に張り付いていなくても良いのではないかというのもある。



という訳という訳でもないが、僕たちクリフトフ家は母の実家に遊びに行く事になった。

これが本題である。



母の実家のある領は海の近くらしい。

前世の知識によると塩辛い水溜まりに色々な未知の生物が生きているらしい。

前世と違ってこの世界は魔獣がいるので、もっと色々な生き物がいてもっと危険があるのかもしれない。


でも、えてして見知らぬところに行くというのはとてもわくわくするものだ。




旅行の準備は両親と使用人が中心になって行っているため僕は治癒所に向かっているところだ。

いくら子供とはいえ僕はほぼ初めてとなる治癒専門の魔法使いだ。

仕事はいくらでもある。


行き先であるブーケルン領まで休まず行くと馬車で7日程かかるらしい。

つまり余裕をもって行くと片道に更に時間がかかるし、滞在中や帰りもある。


1ヶ月はいないものとして見積もっていた方が確実だ。


その間僕の代わりを務めてくれるのがルナさんの作る薬類になる。


あーあ、こんな時転移魔法が使えると良いのだが、転移魔法はカナラマゼン王家の特殊魔法である。

王族と使用を認められたもののみ使用できるらしい。



今日は1ヶ月任せるルナさんの手伝いをしようとアランとともに治癒所に入った。

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