17新たな仲間
「こんにちは」
今日は母様と町の薬屋さんにお邪魔しに来た。
なんでもこの薬屋さんは女性に評判の化粧水を作っているらしい。
「はいはい。あら、奥様いらっしゃいませ」
店の奥から出てきたのは優しそうなおばあさん。
「母様。僕はこちらの品物を見ていますね」
「わかったわ。アラン、マークの事よろしくね」
母様は椅子に座っておばあさんと話し始めた。
僕はアランを連れて店の品々を見て回る。
今日母様についてきたのは薬について学ぶためだ。
うーん。薬も思ったより色々種類があるんだな。
【不老長寿…みたいに素敵な肌になる薬】
……何これ! 胡散臭い。面白い。
わくわくしながら薬を手にとってしげしげと眺める。
鑑定しても良いかな?ダメかな?
「君にはまだ必要ないんじゃない?」
ここにはいないだろうと思っていた若い少女らしき声にびっくりする。
そちらを見ると僕より年上らしきお姉さんが。
「これって本当なんですか?」
「肌に良い成分が入っているから個人差はあるけど若々しくなるよ」
「へぇ」
「ねぇ、噂の治癒魔法師様よね?」
「うわさ? 僕はギルドのそばで治癒所開いてるよ」
「やっぱり! 私より若いのに凄いね」
お姉さんはきらきらした顔で誉めてくれる。
この様子を見ていてあれ?と思う。
「お姉さんも店やりたいの?」
なんとなく羨ましいそうに見えたのだ。
「え!…うん」
言い当てられて恥ずかしかったのか少し照れた様子のお姉さん。
商品の説明を聞きながらお姉さんの話しも聞いた。
お姉さんことルナさんは最近独り立ちした薬師らしい。
でも、まだ独立する事が出来なくて師匠であるお祖母さんのところで働いてるとのこと。
自分で薬について調べようと思ってたけど、薬師を雇っても良いかもしれない。
「ルナさん、個人の店ではないとダメですか?」
「え?」
「実は治癒所で薬の処方が出来るようにしようと考えていたんです」
ルナさんに僕の考えを伝える。
治癒魔法で怪我や風邪は治す事は出来るけど、例えば失った体力は戻す事はできない。
そこで、その補助として薬を患者さんに渡すことが出来ると良いのではないか?
その、ために元々ある薬屋と住み分けをすることが出来るのか調べるためにここに来たこと。
今まで調べたところ薬屋はポーションと呼ばれる治癒薬や化粧水が利益の大半で他に風邪薬や痛み止めなど常備薬を売っているようだった。
とりあえず治癒所だと栄養剤や増血剤の方が必要だと思うので元からある薬屋の仕事を奪うことにはならないだろう。
「どうでしょう?薬師の責任者の立場をお願いしたいですが、結局僕に雇われる形にはなります」
「なるほど。患者一人ひとりに合わせた薬を用意する。凄く遣り甲斐のありそうな仕事ね! ぜひ参加させて欲しい」
ルナさんが僕の手を握ると勢いよく上下に振る。頭がくらくらするから止めて欲しい。
こうして新たに薬師を雇うことになった。
ようやく家族以外のメインの女の子の登場です。
ゴツい男ばかりでしたので早く出したかったので嬉しいです。




