15僕の城完成(1章完)
春になった。
この度姉のアンネリーゼを伴ってギルド近くの広い空き地に来ていた。
「ここで良いかしら?」
「うん。お願いします」
僕がそう言うと姉様が両手を前に付き出した。
「‘クリエーション’」
すると土の塊が現れてどんどん大きくなる。
そして50畳程の広さの丸い形の小屋が出来た。
そこに扉つきの入口と明り取りの丸い穴があく。
そこに頼んである職人さんに作ってもらったガラスを取り付けて貰えれば窓の完成だ。
「わー。姉様凄いです!」
「マークのおかげよ。土魔法の新たな可能性を教えてくれてありがとう」
アンネ姉様に逆に誉められて少し照れ臭い。僕はアランに頼んでかまくらを作ってもらっただけだ。
ちなみにこの土の家は遠征なんかの時の仮家としての可能性を秘めているとの事で父様にも誉められていたりする。
「おー。すげぇな」
僕の治癒所が完成したのに気付いたのだろう。トーマスがギルドからやってきた。手には何か板を持っている。
「マークライアン様。これ、ギルドからの開店祝いです」
そう言ってトーマスが渡してくれた板には良く見ると【マーク治癒所】と書いてあった。
看板を用意してくれたようだ。
「なら、それも付けますわね」
姉様が土魔法を使って治癒所の上部に看板を付けてくれた。
そう、今日は姉に協力してもらって僕の診療所を建てたのだ。
風邪騒動以来ギルドには僕の治療目当てに殺到するようになっていた。
それで、このままではギルドに迷惑がかかるため、この度独立?することにしたのだ。
日本の知識のある身からすると診療所またはクリニックなんかの方が良かったのだがそれらの言葉はこちらにないので、治癒魔法を使う所という事で治癒所という名前にした。
「では、マーク様。内装の方を行います」
「うん。皆もお願いします」
姉から小屋が完成したと伝えられたので礼を言ってお願いしていた家具何かの搬入を開始した。
内装も仕上がり中を見て回る。
自分の仕事場が出来るとなんだかちょっとした達成感といえば良いのか嬉しくなる。
今日からここが僕たちの仕事場になるんだ。
もっとみんなのために頑張っていこうと気を引き締めた。
こちらで一度1章〆になりますので一度完結になります。
お読みいただきありがとうございました。
2章が書けましたらまた書いていきます。
よろしければ評価よろしくお願いします。




