13ギルドに行こう
今日は久しぶりにギルドに行く。
実は前から打診があったのだが、従者のアランの教育が終わるまで見送られていたのだ。
「こんにちは」
「おぉ、お待ちしてました。これからよろしくお願いします」
「はーい」
ギルドマスターと中に居た人たちに挨拶する。
実は今日から僕は少しの時間ギルドの片隅で出張お医者さんをする事になったのだ。
「マークライアン様とアランの席はこっちに用意しました」
「はい、ありがとうございます」
僕たちはさっそく椅子に座って、アランに持ってもらっていた治癒魔法の教本、ノートと筆記具を取り出した。
このノートは僕の研究結果を書き留めている研究ノートだ。
本当は解剖図鑑も持って来たかったがあんなに重いのをアランに持たせるのは申し訳ない。
うーん。でも、もしかしたらギルドにもあるだろうか?
解剖図鑑は本来は攻撃魔法を有効的に当てる弱点を調べるための物だし。
解剖図鑑が重いのは人間だけではなく色々な生物、獣や魔獣なんかのも載っている。むしろ人間のページがオマケなんだろうな。
「ミーシャさん」
「はい、いかがしましたか?」
受付にいるうちの僕の席の近くにいる女性に声をかける。
「ここには解剖図鑑はありますか?」
「解剖図鑑、ですか?」
「はい」
ミーシャさんは首を傾げながらも奥から図鑑を持って来てくれた。
僕の家のよりは薄く感じる解剖図鑑を受け取り人間のページがあるかを確認する。
それを確認するとお礼を言って席に戻った。
「マーク様は暇があれば見ていますよね」
「うん。魔法は想像力がだいじだから。中だと直接見ることは出来ないからこれを読んで情報を補完してるんだよ」
「想像ですか」
「アランも水で何を出来るのか、考えてみても良いと思うよ。ほら、雪や氷も操れたみたいに最上級の資質があるんなら水にまつわるものはほとんど扱えるんじゃないかな?」
「わかりました。マーク様のために精進します」
ぐっと手を握りこんでアランは決意を表明した。
ちょっと僕を美化し過ぎてるんじゃないかな?
この日はちょっとした怪我人数人にヒールをかけて終わった。




