12雪遊び
寒くなってきた今日この頃。
今までちらほらと降っていた雪がとうとう本格的に降り始めた。
寒さに窓から外を覗いてみると一面真っ白の庭が見えた。
これは今日は雪遊びが出来るだろうか?
前世の知識にある雪だるまやかまくら。
今年は協力な助っ人がいるので、安全で立派なのが作れるかもしれない。
わくわくしながら窓の外を眺めているとノックの音が。
扉の向こうから来たのは助っ人こと今年僕の従者になってくれたアラン君だった。
「おはようございます。マーク様」
「うん。おはよう。今日一緒に遊んでくれる?」
「あぁ、雪遊びですか?」
僕が窓のそばにいる事と言葉に検討がついたのだろうアランの言葉に僕は頷いた。
「かしこまりました。本日のマーク様の勉強が済みましたらお相手いたします」
「ありがとう!」
***
勉強を早々に終わらせた僕はきちんと防寒着を着込んでアランを伴って庭に降り立った。
「アラン。あのね。こんな感じでもっと大きな丸を二つ重ねたのと、大きな丸を作って中をくりぬいて中に入れるようにしたのを作るよ!」
「ふむふむ。マーク様は凄いことを考えますね。でも、中に入るのは強度が心配です」
「そこでアランだよ。雪はね。水を適量付けて冷やすと強度が増すんだよ。あと、これは僕の予測だけど、雪は水が冷えた物。水の最上級適正のアランなら雪やもしかしたら氷も扱えるんじゃないかな?」
「……なるほど。私の特訓のために考えてくださっていたんですね。頑張ります!」
え…、いや、僕は普通に雪遊びのつもりだったんだけど、アランのやる気に口を挟むことは出来なかった。
雪遊びをして数時間後。
アランの奮闘により立派な雪だるまとかまくらが庭に出来上がっていた。
さすが水の最上級使い。練習して、たまに僕がアドバイスをすると雪を自在に扱えるようになっていた。
なので、かまくらは普通に作ったのなんかよりよほど頑丈で、僕が石ころを壁に投げつけても傷ひとつ付かない強度になっていた。
「マーク?何をしているの?」
僕たちの声を聞き付けたのだろうか姉のアンネリーゼがやって来た。
「姉様。アランと雪遊びです」
「まぁ、これを2人で?」
かまくらを手でコツコツ叩きながら姉様は驚いているようだ。
そりゃ子供2人でこんか頑強な物を作れば誰だって驚くだろうな。
「はい。そうです。……でも、姉様も土で作れそうですよね」
姉は土の魔法の最上級使いだ。
たしか前世の知識でレンガという物や、日本ではないところでは土の家も合ったみたいだし。
「……私の魔法で? たしかに出来そうね。雪が溶けたら練習してみようかしら」
僕はどうやら水と土の魔法の新しい使用方法を提案してしまったようだ。




