8新たな魔法
僕は花を見るのが好きだ。
特に綺麗な薔薇は見応えがあると思う。
なんでそんか事を考えているかというと今は薔薇の見頃の時期なのだ。
うちの庭に植えられた色とりどりの薔薇が綺麗に咲いている。
その薔薇の中にちょっと他の花と違う感じがするのが1輪。僕は植物図鑑の薔薇の項目を思い出していた。
うーん。わからない。
「……こんな時‘鑑定’でも使えれば良いのに」
僕がぼやいた途端目の前に薔薇のステータスが。
【薔薇】
備考:葉が虫に食われているため少し元気がない。
ずらずらずらと薔薇のステータスの下備考欄というところに薔薇の現在の状況が載っていた。
すかさず薔薇の葉を一枚一枚確認すると虫と食われた葉があった。
えー、なんで突然鑑定魔法が???
僕は何かの間違いかどうか他の物も鑑定していった。
【薔薇】
備考:特になし
【鉄のテーブル】
備考:雨風にさらされているため一部錆びている。
【長靴】
備考:皮が劣化してきている。
僕はテーブルと長靴の事を使用人に伝えた後、父様のところに相談に行く事にした。
***
執務室の扉をノックすると中から誰何の声が。それにマークライアンだと答えると入室の許可が出た。
「マークがここに来るなんて珍しいな。どうしたんだい?」
執務中だからだろう眼鏡をかけた優しい顔が僕の方に向く。僕は俯いてしまった。
「実は、突然鑑定魔法が使えるようになりました。えっと、それで、ビックリして来ました」
「………鑑定魔法?」
ちらりと父様の顔を窺うように見るとこちらもビックリした顔の父様が。
「……本当に?ちょっと俺に鑑定魔法をかけてみて」
「はい。……鑑定」
【ロナウド・クリフトフ】
備考:腰痛持ち。
鑑定魔法をかけると父のフルネームから順にクリフトフ領の領主から火の最上級が使えることなんかがかかれていて一番下の備考欄。
「…………父様は腰痛持ちなんですか?」
「…………なんでそれを!」
またもや父様をビックリさせてしまったようだ。
ステータスに腰痛持ちと書いてあった事を伝えて治癒魔法で腰痛を治癒してあげる。
「まさか腰痛も治癒出来るとは。それと鑑定魔法が使えるというのは本当みたいだな 」
腰痛というのは癌とかでないなら筋肉が固くなっているのが原因の可能性が高い。筋肉を元になるように考えながら魔法をかけてみたら上手くいったということだ。
上手く言えないが治癒魔法とは健康な状態に戻す魔法なのかもしれない。
僕は治癒魔法の本質と新しい魔法を覚えた。




