表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

ふみつなのに

あの日から3日たった月曜日、特に休日は何もなく平和に過ごした。

「はい、みんな席に座って。朝の会始めるよ~......」


ああ、また忙しい平日が始まるのか。

「今日、船洲先生が体調不良のため休みなので、代わりで朝会は枯樫かれがしがします。」


船洲ふなず先生はうちのクラスの担任だ。

髪型は小豆色のロングヘアー。

色んな人から美人だと言われている。

女子からも男子からも支持を集めているいわゆる校内の人気者だ。

僕とは全く逆の存在で、関係もない。



あれ、何か無いような。

あ、どこかで生徒手帳を落としてきてる。

どうしよう、まあ、そう使うこともないし、いいか。

帰りに、心当たりがある場所で探すか。






「気をつけ、礼、さようなら。」


よし、今日はバイトが休みだから、家に直行するか。


あ、生徒手帳探すこと忘れていた。

一体どこで落としてきたんだろう。

行くとき、落ちている感じなかったし。


おとといに行ったあの病院で落としたかもな。

お見舞いついでに行くか。


駅前のお店で、何かお土産買っていくか。






確か、病院は、船井島の駅の近くだったな。





「船井島、船井島です....」

着いた、船井島だ。

病院は、たしか北口だったな。



やはり、街の中心はにぎやかだな。

えっと、病院は、こっちか。



「整理券番号132番の方、2番診察室までお越しください....」

無機質な機械の声が、呼び出しをしている。


案内はここか。


「すいません、生徒手帳の落とし物ってありますか。」


「はい、ありますが。個人情報物なので、身分証明書と照会させていただきますね。」


「あ、はい...............これでいいですかね。」


「はい、お預かりさせていただきます。」


よし、あとはお見舞いだ。


「あと、すいません、」


「はい、」


「512号室ってどこですか。」


「ええ、そこの角を曲がってもらって.......」


「ありがとうございます。」


よし、お見舞いに行くか。



「ピンポーン、5階です。」

で、確かここを右に曲がったところにあるはず。


コンコン、

「失礼します....」



「あ、あの日、助けていただいた方ですよね。」


「はい、そうです。いきなり来てしまってすいません。あの、お花なんですけども。」


「ああ、ありがとうございます。」

よかった、容態が回復している様で。


「すいません、お名前って、」


あ、そういえば言っていなかったな。

「三津園冬紀と言います。」


「三津園さんですか〜...」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ