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プロローグ

新しい書き方に挑戦。

「親父、再婚するのかっ!?」


 唐突の報告だった。


 重々しく首を振ってやがる、いつだってそうだ。


 俺に構わず何でも勝手に決める……まあ間違ってたことはほとんどないけれど。


 実際俺も高校生にもなって親の再婚にそこまでムキになろうとは思わない。


 母親も小さいころに亡くなって、記憶も殆ど無いからだ。


「それで相手はどんな人なんだ?」


 惚気が返ってくる、よほど素敵な人らしい。


「へぇ……娘さんがいるの」


 義理の妹ができると言われて、さらに一緒に住むのだと知ってちょっとドキッとする。


 血のつながらない女性と一つ屋根の下で暮らすのだ、思春期の俺に気にするなというほうが難しい。


「とっても可愛らしいお嬢さんねぇ、絶対気に入るって?」


 断言される、そんなことを言われたらより意識してしまうじゃないか。


 実際に少し興奮気味な日々を過ごしながら顔合わせの時を待ってしまう。


 そして当日、俺の自宅で彼女と初めて出会った。


「はじめまして陽花(ようか)です」


 とても可愛らしいお嬢さんだと思った、確かに気に入った。


「始めまして、俺は皆川石生(みなかわいそう)、高校二年生の17歳です……陽花さんはお幾つですか?」


 女性に齢を聞くのは失礼だと知識では知っていたけど思わず尋ねてしまった。


 陽花さんは……陽花ちゃんは恥ずかしそうにうつむきながら手のひらを俺に突き付けるのだった。


「5さいです……ようちえんでねんちょうさんです」


(だけどさぁ、親父よぉ……これは違うだろう)


 勝手にロマンスを期待した自分が悪いだけなのだが、俺はその日悔し涙で枕を濡らした。

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