8話 約束
江崎が警察署に行っているその頃。
綾たちは公園に行く準備をしていた。
「飲み物持った?」
というと絵梨がペットボトルのお茶を持った。
それを確認するとカワイイバッグを用意して
「じゃあ、これに入れて」
と言ってペットボトルを入れてバッグを持たせた。
そして2人は近くの公園に遊びに行った。
「私はココのベンチにいるから、あまり遠くまで遊びに行ったらダメだからね~」
「うん!」
と彼女は持ってきていた本を読み始めた。
少女が遊んでいる公園沿いの道から誰かが手招きをしていた。
それを見て
「あっ、パパだ!」
と走っていった。
本を読んでいる彼女は気付いていなかった。
そして、走っていた先には本当の少女の父親が居た。
「絵梨、元気にしていた?」
その言葉を聞いた時は疑問に思い
「朝パパ会ったよ?」
と聞いて
「ごめん、ごめん。ちょっと気になって。
あと明日も公園に遊びに行きたいか?」
「うん!」
「じゃあ、明日また来ような
でも、このことは2人のナイショだよ」
と言って手を振りながら去っていった。
その瞬間を綾が偶然見ていた。
【あれっ、寺田さんのところに行ったはずじゃないのか?】
と思った。
そして、見てないふりをして
「絵梨ちゃん、そっち行ったら危ないよ~」
と言って呼び戻した。
戻ってくる時、少女はルンルン気分で戻ってきた。
「なにかいいことでもあった?」
「何もないよ~」
と答えた。
そのまま2人は公園を去り、お昼を食べに事務所に戻った。