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7話 2人の会話

事務所を先に出た江崎は、そのまま警察署に向かった。

メールでは話が長いと思いイヤイヤながら寺下に会いに行ったのだ。

警察署の総合受付で名前を言って呼んでもらおうとした時、後ろから

「江崎、こっちだよ」

と言って寺下から呼ばれた。

総合受付のカワイイ受付嬢と話したかった江崎はむすっとした顔でついていった。

「お前な、受付嬢をナンパするなよ。ココの受付嬢むっちゃ怖いから」

「あんなに可愛い子が怖いわけないだろ」

と言っていると寺下が

「絶対に受付嬢だけは辞めておけ、事務の男性がナンパして言葉でボコボコにされたから。

 しかも、泣くほど言われたらしいし・・・・・・。」

それを聞いて手を出すのをやめようと思った。

そんな話をしているうちに、取調室についた。

「犯人もう捕まえれたの?」

「いやいや、ココだとあまり聞かれないだろ?」

と扉を開けて2人は椅子に座った。

「で、あの子は今どうしてる?」

「まあ元気に助手と一緒に遊んでいるよ」

「それは安心できるな、お前だったら相手するよりはいいだろう」

「あいつなら子供になつかれやすいしな、あの子は俺のこと父親だと思っているから大変だけどさ」

「で、ただ親馬鹿みたいな報告をしに来て帰るわけじゃないだろ?」

察しがいいと思った江崎は先ほどまでの親馬鹿みたいな顔から真剣な顔になった。

それを見た寺下も何かあると思って真剣に聞き始めた。

「昨日の夜、飯作ろうと包丁を持った瞬間あの子がパニックになってさ。

 それで犯人と何かあったのかと思って聞きに来たって訳だ」

「それだが、全く分からん。」

「ん?」

てっきり警察が知っているもんだと思っていた江崎は寺下の言葉に驚いた。

「いやいや、全く分からんじゃないだろう?証拠とか何か出てきてないのか?」

「言われても、部屋の中にあったのは奥さんの血痕と旦那の血痕だけだからな

 どこからも犯人らしき証拠が出てきてないんだよ。髪の毛や指紋も全く見つからないし」

それを聞いて不思議に思った。

なぜ、襲われたのにも関わらず何も証拠が出てきてないのか。

普通なら足跡や指紋が出てきてもおかしくない。

「まあ、子供の面倒を見てたら何かあるだろう」

「・・・・・・まだ俺に子守をしろと」

「仕方ないだろう、お前らには懐いてんだから。女性刑事とかでもくっついて行かなかったのに、お前にはくっついて行ったからさ」

「分かりましたよ、警察の言うことを聞いておきます」

といって2人は取調室から出てきた。

「そういや、今は我妻が面倒見てくれてるのか?」

「ああ、遊びに行くとか言ってたな」

「刑事1人でも付けてる方がいいかもしれないな」

「あんなゴリラに刑事なんて付けなくても大丈夫だろう」

と綾のことをゴリラと言いながら、護衛を断った。

ふと携帯が鳴っていたことに気付き江崎はメールを見た。

つづく

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