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1話 休みに子どもと一緒?!

セミが鳴き、アスファルトからは蒸し暑い熱気が立ち籠めている。

そんな中、汗をかきながら買い物をしている綾が居た。

彼女の服は汗でびっしょりで、下着が透けて見えそうな状態だった。

「夏って嫌い!」

そう言いながら、洋服を買ったり食品を買ったりしてどっさりの荷物を持っている。

なぜ、彼女がこんなにも荷物を持っているのかというと

「毎日が休みみたいなもんなんですけど、1週間ほどゆっくり休みがほしいです!」

と言ったのがきっかけだった。

カレンダーを見て弘樹が

「じゃあ、来週1週間事務所休みでいいや」

とテキトーな言い方をした。

「本当ですか!」

「まあ、前回の仕事でガッツリ稼いだしやりたいこともあるだろ?」

という流れになり、2人とも1週間の休暇に入ったのだった。

それで彼女は1週間の休暇で買い物をしようということで現状である。

ほぼ買い物も終わり、自宅に帰ろうと歩いていると反対側を見たことのある人が歩いていた。

それは、弘樹だった。

でも、いつもと変わらぬ格好だが1つだけ違うところがあった。

それは彼の横には小学生くらいの女の子が手を繋いで居た。

彼女は2人の姿を見た瞬間疑った。

今まで結婚しているとか、子どもが居るなんて話は聞いたことがなかった。

それ以前に彼が過去にちょっとした話をした際

「ああ、結婚なんてほぼ無縁。彼女ができたら世界が滅ぶ程だと思うけどな」

と言っていたのだった。

そう言っていた彼が子どもとしかも手を繋いで街を歩いている。

しかも、子どもは楽しそうに彼に話しかけている様子が見えた。

彼女は結婚していたのという衝撃があった。

2人を追いかけようと思ったが、暑いし荷物が多いから家に帰って後日話を聞くことにした。

あと少しで家に着くという時に彼の友人の兼平に出会った。

「あっ、お疲れ様です」

「おっ、バカのところの助手か。今日は休みか?事務所閉まってたから」

「ええ、一応1週間は夏季休暇みたいな感じですね」

と立ち話をしていると荷物を持っている彼女を見てそっと荷物を持ってあげた。

「すみません、荷物持ってもらって」

と申し訳なさそうに言った。

「いや重そうだったから持ってあげますよ」

紳士的に言っているが、彼は組の若頭である。

「あっ、兼平さんってあのバカとよくつるんでますしょね?」

「昔からの仲だからな」

「バカが結婚したとかって最近聞きましたか?」

と彼女の言葉を聞いて彼は驚いていた。

「ん?どういうことだ?俺はそんな話あいつの口からは1度も聞いたことないぞ」

「そうですか……兼平さんなら知っていると思ったんですが……」

彼の答えに期待をしていた彼女はしょぼんとしていた。

「あいつ結婚したのか?」

「いえ、女の子と手を繋いで歩いていたのを町中で見かけたのでもしかしてと思って」

「う~ん、あいつは隠し事が出来ないからな~」

「ちょっと事務所に1度行かないといけないのでその時にでも聞いてみます」

と言って軽く会釈をして彼女はアパートに入っていった。

その後、荷物を部屋に置いて事務所に向かった。

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