表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/28

はじめてのたたかい

急にドンパチやりあうぜ

買い物に行った数日後の放課後、帰ろうとしたら今井が話しかけてきた。




「鶴見さん、今日一緒に帰りませんか?」




珍しい、今井が誘ってくるなんて。




「ああわかった。じゃあ行こうよ」




「あ、待って下さい。タイムカード押してきますから」




執事にタイムカードがあるんだ、ていうか悪魔にタイムカードってあるんだ。




「押してきました、では行きましょうか」




ベルに別れを告げてからトイレ(もうトイレっていうか部屋たけど)を出た。




「お前ってどこに住んでんの?」




「駅前のマンションに住んでいます。いいところですねあそこは」




そんな他愛の無い話しをしていると急に今井が立ち止まりキョロキョロ辺りを見渡し始めた。




「どうしたの、何かあった?」




「……人払いですか。面倒な事しますねまったく」




人払い?


そう言われてみると人が全然いない。なんでだろ?


けどそんな疑問次の瞬間何処かへ消えた。


そこには天使が居た。なぜすぐにわかったのかといえば輝く翼と頭の上あった輪っかがあったからだ。羽も輪っかも作り物で上から糸で吊るしているのかもしれないが街中でそんなことしてる奴はけっこうやばいのではなかろうか。


ていうか何のようだろう。ベルの話しだと天使と悪魔は敵対してないらしいけど。


でも手に剣持ってるんだよね。大丈夫かな……




「お前は怠惰の仲間だな、今すぐ怠惰の場所を教えろ。今教えれば見逃してやる」




敵意丸出しなんですけど!話しが違うじゃ無いか。


怠惰ってベルのことだよな。コイツじゃあ今井に用というよりベルに用があるってことだよな。僕空気だよ。




今井は僕が見た中でも一番めんどくさそうな顔でこういった。




「天使側から悪魔払いの申請等は受けていませんが?」




「黙れ。貴様ら悪魔を殺すのに許可など必要ない。早く教えろ、でなければ力ずくでも吐かせる」




何の話をしてるのかも全くわからないし聞きたい事も多い。けど聞けなかった。この2人の間にあった今までの人生で感じた事の無いような空気がそれをさせなかった。




「見逃してくれるのなら話しますが……話しても話さなくてもあなたは攻撃して来るでしょうからね。言うのはやめときます」




そう言った瞬間天使が今井に斬りかかった。


速い!電車位の速さだろうか?


今井は!?大丈夫!?


そう思ったが今井はいつの間にか持ってた日本刀で防いでいた。アブねっ!




「鶴見さん、離れていて下さい」




その言葉に従い建物の陰にコソコソっと隠れる。




それから少しの間斬り合う。天使が全力で斬りかっかってるのに対して今井は全然余力があるように見えた。


そして天使が離れる。今井は追撃しない。




すると上から白い光が降ってきた。いや撃たれた。


その光が今井に当たる、前に今井も何かで撃ち返す。


見ると今井は拳銃を持っていた。ホントどっから出したんだよ。


ていうか誰が撃ったんだ?そう思って上を見上げるともう1人いる。かなり高い位置にいるので豆粒位にみえるが光り輝いているからそうだろう。




それからは今井の劣勢になった。少なくとも僕にはそう見えた。


上からの狙撃をかわしながらもう片方の天使の相手をする。どちらかを倒そうとしてもどちらかがそれを止める。


一撃もくらって無いがこのままだとジリ貧になるだろう。


さあ今井はどうするんだろうか。何だか実況者みたいになっちゃってるな僕。




すると今度は今井が距離をとった。剣を持っている天使に拳銃で対応しながら刀を空に居た天使に向ける。


瞬間刀が伸びた。どの位延びたかわからないくらい伸びた。


あ、縮んだ。うわっ天使刺さってる。グロい、見たくない。


それを見た剣持ちの天使の血の気がさあっと引いたように白くなった。




「バカな!1キロ以上離れていたんだぞ!!届くわけ無い!」




「この刀、13キロ延びるんですよ」




死神か。




「クッ、仕方ない。この魔法は怠惰用に使う予定だったが……しかしそんな悠長なことは言ってられない!」




そう言って剣を掲げ何やらブツブツ言い始めた。


すると剣が少しずつ光り輝いてきた。というより剣に光が少しずつ集まってきている感じがする。




「この魔法は光を集めれば集めるほど威力が上がる魔法だ!このまほ……




天使よ。何故それを言った。


天使から見れば周りがいきなり暗くなったから驚いただろう。


天使の周りには幾つかのスポットライトがある。


多分消明灯だろう。使い所あるじゃん。




その闇に何発も弾丸が入れられる。


絶叫が聞こえた。やったか。


そう思ったら天使が逃げ出した。今僕がやったかって言わなければ倒れていただろうか。


けっこうな速さで逃げて行く。




「今井、追いかけるの?」




今井は拳銃を構えながら


「そんな面倒なことしませんよ」


と言いながらバン!と一発撃った。




「届くかな?」




銃弾がどれほど飛ぶかなんて考えたこともないが逃げる天使はどんどん小さくなっている。




「大丈夫ですよ」




自信たっぷりだな。そう思い天使を見ると何から逃げ回っている。




「<僕私の自動追尾弾>です。」




そして天使は飛ぶのを止め落ちた。



作者への、誹謗中傷ご指定等ございましたらコメントお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ