イメージが
翌日……
僕は人気の漫画や本、そしてなろうの人気小説などを調べてきた。
そうしている内に気付いたが悪魔に読ませちゃ駄目な本はあるだろうか。
例えば天使が出てきたり、宗教の話だったり極端な話聖書とかは読んだら怒るかもしれない。
ベルに会ってまずその質問をした。すると
「いいや無いぞ全然、聖書とか神話ってフィクションで実際の団体や地名、悪魔や天使、神とは一切関係無いからな」
とアッサリ答えられた。
「あ、そうなの?」
まあ当然と言えば当然かもしれない。聖書を読んだことは無いが本当に人が復活するとはちょっと信じられない。
「そもそも俺ら天使と対立してないからな」
「イメージと違うなぁ……どして?」
「元々天使とか悪魔って同じ物だったんだよ。で、ある時神が布教活動をすることを決めてな。神の子をを生まれさせたり聖書書いたりしてみんな働いていた訳だ。ちなみに聖書は悪魔文学界でも天使文学界でも最高傑作っていわれているほど出来がいいんだぜ」
「へ、へえ……」
そっちにも文学界とかあるんだ、てか悪魔界で聖書が最高傑作ってどうなの。
「んで、その聖書の設定の中で天使と悪魔が作られた。そして設定を作ってしまった以上実際に作るしかない。聖書ってのはいわば公式設定だからな、信者達に嘘をつくわけに行かない。つまり元々天使と悪魔っていうのは職業とか役割みたいなもんだったんだよ」
「なるほど」
公式設定とか職業とか色々アレだなぁ。
「ま、最初は天使も悪魔も大分仲良くてよく飲みに行ってたりしてたんだけどよ。ある日大事件が起きたんだ……」
「大事件?」
個人的には飲みに行ったていう下りが気になったけど
「悪魔のトップ魔王サタンが、天使のトップ天使長サリエルに……告ってフられたんだよ」
「……ハァ!?」
大事件かソレ?
「そのことが悪魔と天使全体に広まって大騒ぎになってな。どっちも美形だしかなり仲良かったから俺らもくっつくと思ってたしその話を天使と悪魔でするときも有った位なんだよ。」
「……そんなんで大騒ぎするなよ」
ついに本音が漏れた。
「それからお互い一気に気まずくなってな……自分たちが慕っていた上司がフったフられたの関係になったから顔合わせ辛くなったんだよ。それから数千年経って関係は随分こじれたんだよな……仲悪い訳じゃないんだけどさ……」
と、ベルは語りながら遠い目をしている。
「中学生かお前ら」
思ったより大きい声が出た。ここが別館で良かった。
「何その野球部の部長が吹奏楽部の部長に告ってフられたら2つの部の仲が悪くなったみたいな話は、お前ら天使とか悪魔何だからもうちょい大人になれよ」
「いや最近は前みたいに仲良くしようと少しづつ努力してるから……」
「そんなんで千年以上使ってんじゃないよ」
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