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トイレのドアを開けたら悪魔がいたなんてことある?


 腹が痛い。


 ペットボトルのジュースイッキ飲み何てするんじゃなかった。子供の頃から自分の胃腸が弱いなんてことわかってた筈なのに。


 チクショウ、全部自販機のせいだ。中学の時は無かったからちょっとテンション上がって喉渇いてもいないのに買っちゃったんだ。


こっから一番近いトイレは……別館か。


 一回学校をぐるっと回ったのである程度場所は知っている。あの空き教室と図書室しか無いところだ。近くにでかい図書館あるからわざわざここを使う必要もなく人はほとんどいなかった。




すぐにトイレに着いた。近いんだら当たり前か。中に入ってみると結構きれいなのがわかる。誰も使わないからだろう。


個室は奥に2つあった。そして手前にあったドアを開ける。




もしここで奥の方のトイレを選んでいたらどうなっていたんだろう?考えてもしょうがない事だが考えてしまう。


なぜなら僕の人生は確実にここで何かが変わったからだ。




 目に入ったものは白い便器……ではなく黒い何かだ。




最初は変なものがあると思ってびっくりした。そしてそれが何なのか気になりだした瞬間、ソレが動きだした。




「あ゛?」




 ソレは頭に角が2本と尻尾が生えていた。顔も明らかに人間ではなかった。特殊メイクで作った顔じゃないと思う。(実物は見たこないが)人間の顔にメイクをしたというより元からこんな感じの顔なのではないだろうか。その恐ろしい顔が不自然な角と尻尾を自然にしていた。




「お前見えてるのか?」




 喋った!しかも話しかけてきた!

後ろに下がろうとしたら脚に力が入らず尻餅をついてしまった。便器に座っているソレと目線が同じになる、目も合う。

ここで漏らさなかった僕は結構すごいのかもしれない。


いやもしかしたらこれは夢でベッドの上で漏らしているかもしれない。


「右のトイレあいてるぞ、していけよ」


「……ェア!?」


変な声がでた。何言ってるんだコイツ?



 ソイツは不思議そうな顔をして


「お前何しに来たんだよ?」


と言った。


「え、あ、ああ」


 なんとかそう答えソイツから逃れるように個室に入り用を足す。


こんなにパニクってるのにでるんだからすごい。


いつもより長くかかったがなんとか用を足し急いで手を洗いトイレから出ようとすると、


「オイ、ちょっと待て」


心臓が震え上がる。何!何なの!


「お前名前は?」


こんな緊張する自己紹介は初めてだよ……しかし答えない訳にはいくまい。


「つ……鶴見祐介です」


「そっか、俺ベルフェゴールね、よろしく。明日も来いよ」


「ハ、ハイィ!」






……返事しちゃった。

あげ直しです

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