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【第三章完結済み】 半透明の守護者  作者: 宙色紅葉(そらいろもみじ) 週1投稿
硝子と少女

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不穏

 とある夜、少女は悪夢に苛まれていた。


 目の前には、黒が広がっている。


 どうしようもなく、恐ろしい。


 足元にガラスの破片が転がっている。


 逃げなくちゃ。


 少女は走り出すが、何かにぶつかってこれ以上先に進めない。


 足元に硝子の破片が転がっている。


 怖い。


 怖い。


 悲しい。


 目が覚めると辺りは真っ暗だった。


 月明かりで照らされる髪も黒くて、何もかもが闇に呑まれてしまうような錯覚に襲われる。


 何かが恐ろしいが、何が恐ろしいのかが分からない。


 今しがた見た夢の内容も覚えてはいなかった。


 とにかく怖いのが嫌で、電気を点ける。


 今日も母親の帰りは遅いのだろうか、と、少女は涙を流した。


 すると「何か」がそっと少女を包み込む。


 少女に「何か」は見えないが、それでも何故か急に安心すると、頬に涙の跡を残したまま、眠りについた。


「何か」は祈るように窓の外を見つめてから、戸締りを確認しに行った。

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