↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
心理学は正しいのか?  作者: シンリーベクトル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
46/163

マズローについても考えてみた

── 欲求は積み上がるのか、同時に走るのか


人間の動機を語るとき、必ず出てくるのが

Abraham Maslowの欲求段階説だ。


生理 → 安全 → 所属 → 承認 → 自己実現。

下から満たされ、上へと進むピラミッド構造。


分かりやすい。

だが、私はここに強い違和感がある。


⸻


マズローは「順番」を置いた


マズローの核心は階層だ。


下位欲求が満たされなければ、

上位欲求は安定しない。


これは理論として美しい。

教育にも経営にも転用しやすい。


だが、現実の人間はそんなに整然としていない。


⸻


人は同時に揺れている


実際にはどうか。


安全が不安でも承認を求める。

貧しくても創作する。

孤独でも挑戦する。


人は常に複数の欲求を同時に抱え、

場面によって強度が変わる。


ピラミッドというより、

同時に走るベクトルの干渉だ。


⸻


満たすと“次へ行く”わけではない


マズロー的理解では、

一段上に進むと前段階は相対的に安定する。


しかし実際は、

承認を得た瞬間に安全不安が増すこともある。

成功が孤立を生むこともある。


欲求は積み上がるのではなく、

動くたびに配置が変わる。


⸻


自己実現は“頂点”ではない


マズローは最終段に自己実現を置いた。


だが私は、

自己実現を特別扱いしない。


それも一つの欲求の強度が突出した状態にすぎない。


創作も、挑戦も、支配も、承認も、

同じ力学の別出力だ。


⸻



それでもマズローが残り続ける理由は明確だ。


・順番がある

・上を目指せばいい

・登れば成長だ


という分かりやすさがある。


人は階段を好む。

だが現実は揺れ続ける配置だ。


⸻


結論


マズローは人を「上へ登る存在」として描いた。

私は人を「同時に揺れる存在」として見る。


ピラミッドか、力学か。


どちらが正しいかではない。

だが少なくとも私は、


人間を固定階層ではなく

動的配置として扱う。


その差は、想像以上に大きい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。