─16.5話─ 番外編 風邪には早めの·····
─16.5話(番外編)─
風邪ひいた
熱が38度くらいある
頭も重い
こんな時にライデンと脳内会話すると頭が辛いから、ライデンには申し訳ないけど意識を消してもらった
わざわざ二人で辛い思いするのも大変だしね
んー 風邪に効く急所って無いんだよな~
迅雷術で要・漸一を撃てば、 一時的に活力を最大限に引き出せるけど、使用後は激しい疲労に襲われ、やがて使用者の命をも奪う。ダメじゃん
迅雷拳は強力な武術ではあるが決して万能ではない。
ゲドーみたいに新要穴を探そうとする気持ちも分からなくは無い。
迅雷拳が使えても結局頼りになるのは早めのパブロンと睡眠だ。
こんな時、漫画ならお見舞いイベントが発生するもんだけどなあ
⋯⋯⋯
ピンポーン
「あら、いらっしゃい。マイなら部屋よ」
トン、トン、と階段を上がってくる音。
こんこん
扉をノックする音
ガチャ
「おっす」
「おう」
ついいつもの調子で受け応える。
「なんだ意外と元気そうじゃないか」
彼は無愛想にそう言った。
「アンタの顔見たらまた具合悪くなってきたわよ!」
私は精一杯の強がりを言うのだった。
「ふん、それだけ元気なら心配ないな」
「そうそう!もう早く帰りなよ」
つい悪態をついてしまう。
「⋯分かったよ」
そう言って彼はドアの外へ出て行った。
ああ、また憎まれ口を叩いてしまった。
(嫌われたかな⋯)
私は少し後悔していた。
でも風邪がうつったら大変だもんね⋯
そのうち意識が朦朧としそのまま眠った。
しばらくして目覚めると、額に冷たいタオルがかけられているのに気づいた。
冷たくて気持ちいい⋯
お母さんかな⋯?
朦朧とする意識の中、そこに彼の姿を見た。
「あれ⋯?なんでまだいるの⋯?」
彼は何も答えず私の額のタオルを交換してくれた。
その彼の手が近づいた時、私は思わずその手を引き寄せ抱きついた。
突然意識が明瞭になる。
え?私何してるの⋯!?
「⋯ごめん!風邪がうつっちゃう⋯!」
慌てて離れようとするが、彼は優しく私を抱き返してくるのだった。
⋯⋯⋯
とかさ!
無いの!?そういうの!
あ、いかん
また熱上がりそう
ピンポーン♪
あれ?誰か来た。
「あら、いらっしゃい。マイなら部屋よ」
トン、トン、と階段を上がってくる音。
この展開は⋯!
まさに⋯!
ガチャ
扉が開く
「おお!思いの外ご健勝そうで何よりでございます!」
うん、知ってた
番外編おわり




