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─11話─ ミッションパンツ

─11話─


あーもう!

全くとんでもない目にあった。

ゲドーごときに貞操の危機に晒されるし、ライデンはいなくなっちゃうし、もうマイちゃん怒り心頭よ!


教室で気がついた私は、意識がはっきりするごとに憤りが増していった。


サユリちゃんが酷く慌てた様子でやって来た。

「マ、マイ様!一体何があったのですか!?圭一の奴がマイ様を抱いて帰ってきたのですが!!」


うん、きっとそうだね


「しかもマイ様は気絶しておられて、何やら圭一の奴が小突いたりしてたのですよ!」


多分目覚められるようにかなめを押したんじゃないかなあ


「とにかく圭一がマイ様に何かしでかしたようで、奴には制裁を加えねばと思っております!」


このまま黙ってると今度は圭一君が大変な事になりそうだ。


「違うのサユリちゃん。圭一君は私を助けてくれたの。だから大丈夫!」


サユリは信じられないという表情だ。

「あの圭一が?マイ様を何から救ったと言うのですか?あんな奴を庇うことはないのですよ!?」


「とにかく!圭一君は悪くないから、ね?」


サユリは納得のいかない表情ではあったが、マイ様がそこまで言うのなら、ということで収まったようだ。


やれやれ

あんな事のあった後だから、サユリちゃんのいつも通りのテンションに安心する。


ところで、

もの凄ーく重要な事を忘れている気がする。


ライデンの事じゃない。

たぶんライデンは眠っているだけだと思う。

気は感じないけどその存在を私の中に感じるから。

きっとそのうちひょっこりと起きてくる気がする。

それまでは私一人で頑張らないと!


で、

うーん、なんだっけ

たしかゲドーの奴に・・・・・・


⋯あっ!!

そうだったーーー!!


何ってそれはもう大変!!

私今P・・・履いてないじゃん!!


ほ、保健室、に落ちてるのかな⋯

いやだー!!


もう富田先生は元に戻ってると思うけど、逆にそうすると「あれ?なにこれ」みたいな事になってるじゃーん!!

ひいいいー!!


ふー

ふー

まずは落ち着こう


こういう時ライデンならなんて言うだろう⋯

よし、ライデン脳内シミュレータON


「笑止千万!そのような布切れ一枚で右往左往するなど愚の骨頂!片腹痛いわ!」


あ、駄目だライデン使えない


やはり保健室に行くしかないか・・・

うう、1人じゃやだよ~


サユリちゃんと一緒に行く?

んーー余計な心配しそうだしなあ

下手すりゃあらぬ誤解をして圭一君を半殺しにしかねない


やっぱ事情を知ってるジンケイさんと行くのが一番かなあ・・・恥ずかしいけど・・・


仕方ない!

覚悟を決める

ミッションP発動よ!


圭一君のクラスは、と。

あ、いたいた。

「ちょっと圭一君ー!」


マイの呼びかけに圭一のクラスの生徒達が色めき立った。


え?何なに?ちょっと男子呼んだらこんなんなる?みんな小学生?


そんな中、圭一が駆けつけた。

「や、やあ二階堂さん、何か用件ですか?」


あれ?今はジンケイじゃない?なんでだろ?

そして圭一君の様子も少し変だ。


「圭一君のクラスって何だかおかしくない?私が圭一君呼んだだけでさ」


圭一も困惑の表情で囁いた。

「それが、僕にもよく分からないのですが、なんでも僕が二階堂さんを抱き抱えて歩いていたとかなんとか噂になってて」


あー、そっか!

それはそう

やるねえ圭一君


って私が当事者じゃーい!


ダメだ

このまま圭一君と連れ立って保健室なんか行ったら噂が噂を呼んでしまい収拾つかなくなる。


「そっか、うんうん、何でもないから頑張って!」

我ながらよく分からない事を言って教室を後にした。


後ろで教室から圭一をはやし立てる声が響き渡る。

すまん圭一!君の死は無駄にしないよ!


あとはもう保健室に誰もいないことを祈るのみ。


保健室の前。

そこには確かに誰もいなかったが・・・


【修理依頼中 立入禁止】


あぁそうだったーーー!

扉はジンケイが破壊したんだった!


板が打ち付けられていて壊さなきゃ入れそうもない。

これ以上破壊行為を繰り返すのはどう考えても得策ではない。


ライデン脳内シミュレータをONにするまでもない。

絶対に

「この程度の板をぶち破るなど障子紙一枚ほどの手応えも無いわ!おりゃあー!!」

ってなるからね


アカン

詰んだ


ミッションPここに失敗


うう・・・

私のPは今どこに・・・


私はやむを得ずサユリちゃんにジャージを貸してもらう事にした。

色々聞かれたが何とか誤魔化した。


「ジャージありがとう!洗って返すからね!」


サユリはむしろ誇らしげな表情だった。

「マイ様、お気になさらずに!」


とりあえずこれで紫電号ママチャリに乗って帰れそうだ。


サユリのジャージは私が履くと裾が盛大に余りまくった。

サユリちゃん足長っ!


─ 夜 ─


ライデンはまだ覚醒しない。

明日には起きてくるかな?


その時、MINEの着信音が鳴った。


着信︰陣 士郎


圭一︰

「二階堂さん、こんばんは

今日は何か迷惑をかけてしまったようで申し訳ありません。

サユリが憤慨してマイ様に謝罪せよ!とうるさくて」


この文章の感じは圭一君本人だね。


ジンケイの書いた過去メッセージ、気にならないのかな?

と思ったらどんどんメッセージが削除されていってる。

気づいたか(笑)


圭一︰

なんかジンケイがおかしなメッセージ送ってたようで申し訳ございません


ジンケイが存在してることは認識してるんだ。

まあそりゃそうか。


マイ返信︰

圭一君ってさ、ジンケイといつ入れ替わったりしてるの?


圭一返信︰

それが・・・僕にもよく分からなくて。ジンケイはどうも夜の方が主に活動してる痕跡があるんですよね


マイ返信︰

へー

でも今日は昼に助けに来てくれたし、何なんだろうね?


圭一返信︰

そうなんですよね。ジンケイが起きてる時の記憶が僕には無くて困ってるんです


ほほう、私とライデンとは違うんだ。

私たちはいつも自分の中でワイワイしながら行動してるもんね。

どっちが良いかはともかく。


マイ返信︰

そっか、色々教えてくれてありがとう


圭一返信︰

いえ、それではまた勉強会で


うーん

圭一君、最初に会った時よりだいぶ物腰が柔らかくなったな。


それにしても、もうすぐ模試があるのにライデンが起きてこなかったら大丈夫かな

いや、起きてこない方が良いのかも?


前は私がライデンの暴走を抑えてたのに、最近じゃライデンの方が口うるさく言ってくるもんね。


「もっと食わねば身体が持たんぞ」とか

「いつまでも遊んでないでとっとと帰宅せよ」とか

「夜更かしせずに早く寝ろ」とか。


お父さんかっ!


うんうんもう寝るもう寝る


─ 翌朝 ─


・・・ん?

朝起きたらマイがおらん

いや肉体はここにあるのだ

だが、いつもの喧しい意識が無い


俺の意識だけだと・・・?


思い出せん

確か保健医が近づいて来おって・・・

あれからどうなったのだ?


まさかマイの奴消滅させられたのか・・・?


ん?

今日は学校のある日だと⋯!?



つづく

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