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第0060話 ジェイド
赤ん坊の声を追って進む女と四人の探偵の前に、突然、影が立ちはだかった。
「……そこまでだな」
低く響く声に、空気が凍りつく。
対抗者――ジェイドの存在だった。
剣と魔法、風と闇が絡み合うその姿は、女たちの連携を脅かす圧倒的な力を示していた。
マリーベルは拳を握り、炎を身に纏って応戦する。
「私たちが守るべきは、この声――そして女だ!」
赤い炎が暗闇を切り裂き、周囲の影を払いのける。
シルヴィアは軽やかに影の中を駆け抜け、短剣で奇襲を仕掛ける。
しかし、対抗者は素早く身を翻し、攻撃をかわす。
虎か石か――幻影のように攻撃を無力化するその動きに、女の胸は緊張で高鳴った。
ライネルは剣を構え、仲間たちを守りつつ、指示を飛ばす。
アリアは光を放ち、女の背後を固める。
女は目を閉じ、赤ん坊の声に耳を澄ませる。
そのか細い声は、過去の痛みを希望に変え、彼女に力を与えていた。
「……私が……守る!」
声に導かれ、女は迷いなく対抗者へ一歩を踏み出した。
そして、四人と共に、激しい決戦の渦の中へと進む。




