表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/314

第0057話 儀式の鍵

遺跡の中央、古びた祭壇の上に火の雨が集まり始めた。

赤黒い火の粒が天から降り注ぎ、石の上で跳ねるたびに激しい光を放つ。

空気は熱を帯び、風がざわめき、周囲の影は揺らめいている。


女の胸に、過去の断片が押し寄せる。

燃える家の記憶、夫を失った夜の痛み――

そして、仲間たちに守られている安心。


「……これは……!」

女は自らの記憶の奥底に触れ、目の前に広がる火の雨を正確に視ることができた。

赤く煌めく火の粒一つひとつが、過去の断片と未来への道筋を映し出す。


ライネルが剣を高く掲げ、低く声を張る。

「今だ! 火の雨を阻止する!」


マリーベルの炎が火の雨に対抗し、シルヴィアの短剣が隙間を突き、アリアの光が女を守る。

四人と女は、儀式を止めるため、全力で立ち向かう。


火の雨の中で女は、過去と現実、幻影と真実を同時に受け止めた。

そして初めて、自分がこの儀式の鍵であることを理解した――

恐怖と覚悟、怒りと守る力が交錯し、女の目は力強く輝いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ