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第0052話 答えはまだ霧の中

女は目を細め、震える声で呟いた。

「……私……夫を……奪ったのは、あの人たち……?」


シルヴィアは眉をひそめ、短剣を握り直す。

「うーん……単純に仇かと思ったら、どうやら事情は複雑そうだな」

彼女の口調は軽いが、眼差しは鋭く、影に潜む危険を見逃すまいとしている。


ライネルは深く溜め息をつき、額に手を当てた。

「過去は必ずしも完全に覚えている必要はない。だが、何が本当かを知ることはできる」

言葉には重みがあった。

女の胸に残る断片的な記憶を受け止めるには、冷静さと覚悟が必要なのだ。


マリーベルは怒りを滲ませながら腕を組む。

「どんな裏切りがあろうと、私たちは守る。忘れるな」

炎のような瞳が揺れ、決意を表す。


アリアは微笑みを浮かべ、女の手を握る。

「一緒に過去の扉を開きましょう。怖くても、私たちがそばにいる」


女は仲間たちの言葉を胸に刻み、わずかにうなずいた。

――誰を信じ、誰を許すべきか。

答えはまだ霧の中にあったが、確かな光がその扉の向こうに差し込もうとしていた。

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