第0021話 異郷訪問
霧に包まれた港。波の音が低く街に響き、小舟がゆらりと揺れていた。
ライネルは荷物を確認し、仲間たちに告げる。
「慎重に進もう。未知の土地は危険が多い」
シルヴィアは船縁に寄り、波の揺れに身を任せながら笑った。
「ふふ、冒険ね。ワクワクしてきたわ」
マリーベルは魔法陣を指先で描き、周囲の気配を探る。
「敵が潜んでいようと、絶対に見逃さない」
アリアは手を重ね、祈る。
「どうか、この旅が無事でありますように……」
小舟は港を離れ、異郷の街に向かう。石畳と木組みの家並みが見え始め、異国の旗が風に翻る。
ライネルは目を細め、街の構造を観察する。
「街の道筋も、事件の手掛かりになる」
シルヴィアは軽やかに路地を駆け抜け、人々の流れを読む。
「人の流れも情報よ」
マリーベルは魔力を指先で感じ取り、動きを探す。
「敵の気配……ある」
アリアは空気を読み、街の気配を察する。
「全ての情報を見逃さないで」
異郷の街では、予想外の人物が現れた。
港町の大商人、エリオット。依頼者の家族の過去に深く関わる男だ。
「おや、珍しい顔ぶれだな」
エリオットは笑うが、その瞳には計算が光る。
「……この人物は、過去と現在を結ぶ鍵か」
ライネルは眉をひそめ、慎重に距離を測る。
シルヴィアはくすくす笑った。
「ひねりが出てきたわね」
マリーベルは拳を握り、炎の魔力を指先で集める。
「絶対に逃さない!」
アリアは祈る。
「皆が無事でありますように……」
理想と現実の落差を、四人は身をもって感じる。
異郷の街は、迷路のように入り組み、表通りと裏通りで雰囲気がまるで違った。
情報網を整え、次の戦略を練る。
「次の一手で全てを掴む」
ライネルの決意は固い。
「賞賛を受けるのはまだ先ね」
シルヴィアは微笑む。
「次こそ敵を捕らえる!」
マリーベルは拳を握り締めた。
「全てがうまくいきますように」
アリアは静かに祈る。
港の霧が街を包む中、四人の影は石畳に映り、次なる事件の幕開けを告げていた。




