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第0208話 依頼人の意志そのもの
四人は再び現場へ向かった。
今度は、影の消えた教会跡。
そこに残されたのは、一枚の濡れた羊皮紙。
文字は滲み、判読は難しい。だがライネルは読み取った。
《雨はすべてを曖昧にする。殺しも愛も、赦しも。だがそれを選ぶのは、あなたたち自身だ》
ライネルは剣を握りしめる。
「俺たちの答えは、俺たち自身が示す」
彼らは雨の中、決断を下す。
雨は嫌な感情を濡らし、問いを洗い流す。
そして四人は、依頼の真相を暴き始めた。
それは、二つの殺人。
偽証によるアリバイ。
そして“影”という名の、己の裏側だった。
真相はひとつ――依頼人の意志そのものが、暗殺の理由であり、解決の鍵だった。




