195/314
第0195話 古い修道院跡
夜が更けても、四葉亭のランプは消えなかった。
仲間たちが次々と集まり、ルシアの前に広げられた文字列を覗き込む。
シルヴィアが「なるほどね、逆さに読むなんて盗賊の暗号じゃん」と笑い、
マリーベルが「でも欠けてる文字はどう説明するの?」と食い下がる。
アリアが「……その欠けた部分が、場所を示しているのかもしれない」と呟き、
ライネルが「ならば、地図と照合すべきだ」と淡々と助言する。
彼らの声は、嫌な感情を押し流す「賞賛」と「信頼」の響きとなった。
ルシアは頷き、地図を広げ、文字を照らし合わせていく。
やがて、線が交差した。
「……ここだ」
指が示したのは、街外れにある古い修道院跡。
そこが、暗号の示す「真実の在り処」だった。




