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第0159話 ラウルと名乗る商人

石畳の冷たい路地裏に、夜霧がまとわりついていた。

その霧を払いのけるように、木の扉を乱暴に押し開ける音が響く。


酒場「四葉亭」。

炎のランプに照らされた店内は、夜ごと人々の声と笑いと、

時に涙の混じる物語で満ちていた。


ラウルと名乗る商人は、肩で息をしながら中に転がり込んできた。

頬は蒼白で、背に担いだ革袋は泥にまみれている。


「た、助けてくれ……! 俺は見たんだ、殺された騎士を……! 

いや、殺した奴を……!」


客たちのざわめきが静まる。

四葉亭の女将アシュレイが、落ち着いた声で彼を席へと導いた。


「まあまあ、落ち着いて。水を一杯。

……さて、あんた、誰を見たって?」

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