137/200
第0137話 新しい朝の空気
戦いが終わり、酒場「四葉亭」に戻った探偵団。
エッジは依頼人から預かった封筒を開き、その中身を読み上げる。
そこには真実が記されていた。
「弱点とは逃げ道ではなく、力の証。真に不死であるためには、それを受け入れることだ」
アシュレイは静かに頷き、グラスを差し出す。
「乾杯だ。嫌な感情に反論できたことに」
四人とエッジは杯を交わした。
その表情には、恐怖ではなく決意と絆が宿っていた。
酒場の外では、霧がゆっくりと晴れていく。
血の匂いは消え、代わりに新しい朝の空気が流れ込む。
嫌な感情に立ち向かった者たち。
それは、彼らにとって何よりも大きな勝利だった。