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第0135話 戦う理由

だがそのとき、闇の奥から低く響く声がした。

「足に縛られ続ける者よ……安楽の門はここにある」


 暗がりから現れたのは、敵対者――逆・安楽死専門の医者。

 白衣に包まれ、無表情な顔に冷たい微笑みを浮かべている。

 手には銀色の注射器。そこには深紅の液体が揺れていた。


「あなたの足は、永遠の苦痛の証だ」

 医者の声は静かだが、確かな威圧感を伴っていた。

「その弱点を解放する方法がある。私の注射が、その扉だ」


 エッジは足元を見つめる。古傷は確かに疼き、不死性と矛盾する事実を突きつける。

 だが胸の奥に、仲間たちの言葉が響く。

「弱点は恐怖じゃない。戦う理由だ」


 エッジは首を振った。

「……俺は、安楽を選ばない。生きる意味を捨てたくない」


 その決意が、血の霧を裂くように響く。

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