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第0110話 影は時折人の形

劇場に忍び込むと、舞台装置は暗号を象徴する小道具で埋め尽くされていた。

首が絡み合った黒い影のオブジェが床に置かれ、光が反射して複雑な模様を描く。


「ここを通り抜けなければ、座長の居場所には辿り着けない」ライネルが剣を握る。


シルヴィアは笑いながらも目を細め、逆に読まれる台詞を耳で追う。

「逆に言う? 言い間違えを題にする? なんだかゲームみたいね」


マリーベルは炎を操り、影を揺らして床の模様を照らす。

「油断するな……舞台が歪むたび、影が怪物の形を帯びる」


アリアは手を合わせて目を閉じ、静かに祈る。

「恐怖を増幅させず、心を乱さないように……」


影は時折人の形を取り、まるで生きているかのように動いた。

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