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1. 『ぼくら雨をきってきらきらはしる』

『ぼくら雨をきってきらきらはしる』

著・川成灯


【紹介文】

25歳、東京生まれ、実家暮らし。

部活をやめたり、会社を休んだり、もう会えない人が増えたり。

いつだって転がるように走ってきた中で、忘れられない日、忘れたくない日を文字にしました。

(文学フリマ東京40 webカタログより)


 5/11(日)の文学フリマ東京40で買った、川成灯さんの『ぼくら雨をきってきらきらはしる』を読んだ。タイトルが可愛くて、絶対に手に入れたくて取り置きをお願いしたエッセイだ。ふわふわした文体が好みで「そう、まさにこれ!」と思えるほどビビッときてしまった。好きな話がありすぎて選べなかったけれど、特に印象に残った話を2つ紹介しようと思う。


◎「年を納める」

 仕事納めの日に川成さんと総務の奥野さんがみんなにケーキを買いに行く話。川成さんはいちごのタルトを食べたそう。

「小さないちごがごろごろと乗っていて、もったりしたカスタードとしっとりめのタルト生地によく合った」(p.53より引用)

 という文で、おいしそうなタルトの様子が想像できた。食べ物の描写が上手だと思った。


◎「スジャータ」

 川成さんのお父様のことが書かれている。好きなものの前では子どものように踊る無邪気な人で、競馬が好きな人だという。そんなお父様が余命宣告を受けたそう。手術後の北海道旅行の話(5人での最後の旅行になった)を読み、涙が出そうになった。

「なにやってんの、ふらふらしないでよと言おうとして、やめた。父はにこにこしていた」(pp.60-61より引用)

 という文から、川成さんのお父様の雰囲気の想像が掻き立てられた。

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