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詩❲恋愛❳

楽しみの習慣

作者: 日浦海里

学校へ向かう通学路

学校から少し離れた場所にある

小さな山を駆け抜けて

吹きおろしてくる風が冷たい


けれど、友達と二人坂道を歩いていれば

寒さもそれほど気にならない

私の通う学校は

駅から離れた場所にあるけど

毎朝友達と話しながら

歩くこの時間は嫌いじゃない


最近友達と話す以外に

新しい楽しみが増えてしまった


坂道を下り終えた場所

バスが広い道路へ抜ける

交差点を過ぎた頃

それはいつも後ろから

あっという間にやってきて

あっという間に通り過ぎる


駅から学校への通学に

自転車を使う人もいる


けれど、いつもその人は

自転車に乗った友達の横を

走りながら通学してる


荷物だけは持ってもらって

身軽な恰好で走っているけど

学校までの通学を

毎日走っている人は

知ってる限りこの人だけだ


だから、気づけば目で追っていて

毎日こうしてすれ違うのを

密かに楽しみにしている


習慣と言っていいかもしれない

だから、きっと恋じゃないけど

見かけなければ寂しいと思う


あの人にとってきっと私は

たくさんすれ違う人の一人で

いつも見られてることなんて

気づいているはずないだろうけど

それでも時々目が合った時は

少しびっくりしてしまう


気づかれたかな?

という気持ちと

まさかね

と思う気持ち


多分そんな曖昧な所も

楽しく感じる一つなんだろう


もうすぐ坂道を下り終える

今日もあの人は来るだろうか

最後までお読みいただきありがとうございます

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