表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

2

アモーナ王国建国より505年経ったある日、

神アモルナは聖女ソフィーナに言った。


≪ようやく会えた、ミュンバル公爵家に生まれた女の子は私の愛し子よ≫


聖女ソフィーナはルシアン王に神の言葉を伝え、ミュンバル公爵家にも伝えられた。

ピンクブロンドの髪にエメラルドのような瞳のかわいらしい女の子はローゼリカと名付けられた。

そして愛し子でもあった初代王妃以来、初の愛し子として発表され、第1王子リュシアールの婚約者となった。


【愛し子は国の宝。何よりも守ること。】

それが古くからある神アモルナとの約束。


-------------------------------------------------------------------------------------

ローゼリカは部屋で一人でいた。


『明日は王立学園の入学式ね、楽しみだわ!』


≪ローゼが幸せそうで私も嬉しいわ。聖騎士と聖女も一緒に入学するから仲良くするといいわ≫


『マリオンとは小さい頃からの仲なのよ?聖騎士になっても変わらず仲良しよ。それより、聖女のナナリー様とはお会いしたことがないの、仲良くなれるかしら?』


≪聖女とローゼは絶対に仲良くなれるのよ、そう決まってるの、聖女も聖騎士も愛し子のためにいるのだから。それより今日はもうおやすみ≫


『アモルナが言うなら安心だわ!そうね、明日に備えてもう寝るわ。おやすみなさい、また明日。』


≪えぇ、おやすみ。私の愛しいローゼ≫


ローゼリカの瞳の色が金色から元のエメラルドグリーンに戻った。

ローゼリカは神アモルナと会話するときだけ瞳の色が変わるのだ。

とはいえ、口に出して喋っているわけではないため、瞳の色の変わったローゼリカがボーッとしているようにしか周りには見えない。

それでも神と対話するなど愛し子であるローゼリカにしか出来ないため、皆、優しく見守っているのである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ