表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボッチな俺の理解者は、神待ちギャルのアイツだけ  作者: サンボン
第三章 アイツとギャルの居場所は一つ
64/96

ギャルの家にお呼ばれ

ご覧いただき、ありがとうございます!

「お帰りしゆの! 塔也くんもいらっしゃい!」

「やあ、よく来たね!」


 しゆのさんが玄関のドアを開けると、お母さんとお父さんが、満面の笑みで俺達を出迎えてくれた。


「あ、お、お母さん、お父さん、こんばんは!」


 俺は緊張しながら、深々と頭を下げた。


「ふふ、こんばんは。だけど、知らない仲じゃないんだから、そんな緊張しなくてもいいのに……むしろ、もっと自分の家族だと思って、ね?」

「そうそう! もう塔也くんは僕達の大切な息子だからね!」


 い、いやいや!? お二人共何を言ってるんですか!?

 というか息子!? ちょっと展開が早すぎるんだが!?


「あは! ホラホラ、そんな言い方したら塔也が余計に緊張するじゃん!」

「え、そ、そう?」

「そうなのかあ……」


 うん、しゆのさんフォローありがとう。

 だけど、『大切な息子』ってところは一切否定しないんだな。


 ……ま、まあ、俺だってそういうこと、考えてない訳ではないが……。


「さあさあ! 二人共上がって!」

「今日は二人が来るから、お寿司頼んだよ!」

「んふふー、塔也、ほらね?」


 お父さんの言葉を受け、しゆのさんがドヤ顔で俺の顔を覗き込んだ。

 いや、二人がいる前でコメントしずらい。


「さてさて、じゃ、塔也!」


 しゆのさんが靴を脱ぎ、俺の腕を引っ張る。


「わっと、お、お邪魔します」


 俺も靴を脱いで揃え、引っ張られるままに中に入ると、連れられた場所はリビングだった。


 で、テーブルには既に寿司桶がセットされていた。

 というか……高校生の俺が見ても分かる。


 この寿司、絶対高い。


 いや、だって、ネタが普通にヤバイ。

 トロとかウニ、イクラはもちろん、俺が見たこともないようなネタが乗ってるし。


「うふふ、どう? すごいでしょ!」

「うわあ……お母さん、奮発したねー!」

「奮発したのはお父さんだけどね」

「いやいや、美月さんだってすごく乗り気だったじゃないか」


 そう言うと、しゆのさん親子三人が大声で笑った。

 俺としては、恐縮するばかりなんだが……。


「さあさ、塔也くんは座って座って! しゆの、茶碗蒸しの用意するから手伝って!」

「あは! 任せて!」


 しゆのさんはお母さんと一緒にキッチンに向かう。

 俺はと言えば、ただ言われるがまま、テーブルの前に座るのみだ。


「いやあ、塔也くんが二十歳過ぎてたら一緒にお酒飲むのになあ……」


 そう言って、少しガッカリした表情を見せるお父さん。


「……まあ、それは塔也くんとしゆのちゃんがその時を迎えるまで、楽しみに取っておくか」

「はは……そうですね……」


 うん、俺にできることは、相槌を打つことくらいだな。


「さあて! 茶碗蒸しの準備は終わったし、早速食べましょ!」


 段取りを終えたしゆのさんとお母さんも、キッチンから戻って来て席に座る。

 当然、俺の隣はしゆのさんだ。


「塔也、はい」


 しゆのさんが俺にコップを渡すと、ジュースを注いでくれた。


「あ、ありがとう。それじゃ、しゆのさんも」

「あは、ありがと」


 今度は俺がしゆのさんにジュースを注ぐ。


「準備できたかい? それじゃ、乾杯!」

「「「カンパーイ!」」」


 お父さんの音頭で乾杯をすると、思い思いにお寿司をつまむ。

 もちろん俺はといえば……。


「はい、塔也!」

「あ、ありがとう……」


 しゆのさんが、俺の分のお寿司を皿に乗せて取ってくれた。

 こうやって、しゆのさんがかいがいしくお世話をしてくれていたりする。


「あらあら、本当にしゆのったら、塔也くんにベタ惚れじゃない」

「はは、本当だね」


 うう、お母さんとお父さんがニヨニヨしながら俺達を眺めている。

 は、恥ずかしい……。


「んふふー、アタシはもちろんだけど、塔也だってその……ね?」


 そう言って、しゆのさんが上目遣いで俺に同意を求める。


「はい……俺はしゆのさんが、世界一大好きです」

「まあ!」

「おお!」


 俺の言葉に、お二人が感嘆の声を上げた。

 で、しゆのさんはというと。


「はうう……塔也、好き」


 そう言って、俺の腕に抱きついた。

 うん、超恥ずかしい……だけど、この想いはハッキリと言わないと、だしな。


 その後も、俺達四人の会話は尽きない。


 特に興味深かったのは、しゆのさんの子どもの頃の話かな。

 実はしゆのさんは結構人見知りで、いつも古賀さんとばかりくっついていたって話は特に面白かった。


 ……今では古賀さんがしゆのさんにベッタリなだけに、ね。


「ふふ、だけどあのしゆのが、まさかこんなに素敵な男の子を捕まえるだなんて、ねえ?」

「も、もう! アタシも昔とは違うし!」

「あら? じゃあしゆのにも、塔也くん以外で好きになった男の子とかいたりしたの?」


 お母さんが興味津々でしゆのさんに尋ねる。

 こ、これは俺も知りたいぞ! も、もちろん嫉妬したりとか……は、チョットだけあったりしなくもないが……。


「うう……その、今までは家のことで精一杯で、塔也が初恋だし……」

「なな!?」


 そ、その答えは反則だろ!

 だけど……そうかあ……俺が初恋相手、かあ……。


「じゃ、じゃあ塔也はどうなんだし!」

「え、お、俺? 俺は……」


 俺の初恋……。


 そういえば俺も、両親に認めてもらおうと必死だったから、そういった余裕はなかったなあ……。


 まあつまり。


「……実は俺も、しゆのさんが初めて好きになった女の子、だったり……」

「はう!?」


 俺の言葉に、今度はしゆのさんが悶えた。


「あらあら、本当?」

「それは興味深い!」


 お母さんとお父さんは、嬉しそうにまじまじと俺としゆのさんを交互に眺める。


 その時。


 ——ジリリリリ。


 ん? 俺に電話?


「あは、塔也のスマホが鳴るなんて、珍しいね」


 そう言ってクスクスと笑うしゆのさん。

 う、た、確かにそうだけど。


 で、俺は慌ててポケットからスマホを取り出すと。


「あ……」


 発信者は——俺の母さんだった。

お読みいただき、ありがとうございました!


次回は今日の夜更新!


少しでも面白い! 続きが読みたい! と思っていただけたら、ブクマ、評価、感想をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] うぅっ……まさかここまで親の前でもイチャイチャするとは……いいなぁいいなぁ!! ここまでウェルカムだとこんなに楽しいだなんて(泣) そして嫌なタイミングで連絡きましたねー。 どうするんだ…
[一言] この家族があなたの兄弟やもののために彼女を残すような不合理な何かを強制しないように十分に賢明であることを願っています。正直なところ、私はそれらを見たくないキャラクターにとても投資しています …
[一言] こい! 可愛いブラコン来い! 親はひどいだろうけど弟はブラコン来い!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ