モンスターエナジー (オリジナル)
【日米ではレッドブル以上の人気!ユーザーフレンドリーな姿勢と情報戦略で、狙うはトップシェア!】
私がエナジードリンクにハマるきっかけとなったのが、このモンスターエナジー。
大容量で、テイストに加えてデザインにもインパクトがあり、定期的に新しいテイストが補充されているユーザーフレンドリーな姿勢から、このエッセイに目を通してくれている皆様のお気に入りでもあると思います!
オリジナルとシュガーフリーの存在感は絶大であるものの、それ以外のテイストの印象が薄いレッドブルを牛丼屋さんに例えれば、老舗ながらサイドメニューで後発組に後れを取った「吉野屋」。
一方のモンスターエナジーは、ニンニクの芽牛丼などで旧来の食文化に美味さの風穴を開けた「すき家」と言った所でしょうか(笑)?
モンスターエナジーは、2002年にアメリカのハンセン・ナチュラル社によって生み出されましたが、日本を始めとする世界進出に合わせた2012年、モンスタービバレッジと会社名を変更しました。
モンスターエナジーの世界的大ヒットを受け、2014年にはコカ・コーラ社がモンスタービバレッジ社の株を16%取得します。
これによりコカ・コーラ社は、自社の栄養飲料の販売網にモンスタービバレッジ社の力を取り入れ、モンスタービバレッジ社は、モンスターエナジーをコカ・コーラ社の販売網に組み込む事に成功するのです。
大きな病院等に行くと、コカ・コーラ製品の自動販売機の中にモンスターエナジーが組み込まれていたりするのは、その様な背景があるからなのですね。
私も介護の仕事をしていますが、気の抜けない夜勤が多い介護や医療の現場に於いて、エナジードリンクは若年層以外にも確実に浸透していると実感しますよ。
モンスターエナジーは、パイオニアであるレッドブルからプロモーション戦略を学び、オーストリアとは経済規模が桁違いであるアメリカという地の利を最大限に活かしています。
エナジードリンクのニーズに最もマッチするレーシングスポーツ業界といち早く手を組んだ事は当然であるとしても、プロモーション対象をアスリートに限定する事無く、SNSでの影響力が高いアーティストを囲い込み、加えて365日継続されているサンプリング活動(無料配付のプロモーション)も、国土と経済規模の巨大なアメリカならではのアドバンテージと言えるでしょう。
今なら時効であると白状しますが、私は昔、関西の某都市でモンスターエナジーのサンプリングが行われた際、モンスターエナジーが好き過ぎるが故にサンプル缶を1本貰った後、違うお姉さんからもう1本サンプル缶を貰った事がありますっっ!
【テイスト】
2012年、モンスターエナジーが日本に上陸した当時、テイストはオリジナル(黒緑の缶)と、モンスターカオス(オレンジの缶)の2種類だけで、まだアメリカ直輸入でした。
当時の私はブラック企業ばりの厳しい仕事をしていたので、外回りに立ち寄ったコンビニで飲んだモンスターエナジーに衝撃を受け、暫くは毎日の様に飲んで仕事を乗り切っていた想い出がありますね。
後にモンスタージャパン設立により、モンスターエナジーは国産となりましたが、オリジナルは日本人向けに若干マイルドなテイストになり、カオスは果汁50%から果汁30%にスケールダウンし、少し落胆した事を覚えています。
今では日本製モンスターにすっかり馴れましたけど(笑)。
モンスターエナジー(オリジナル)の特徴は、何と言っても缶を開けた瞬間から強烈に漂う生薬+ケミカル臭と、インパクトのある甘味と酸味が同時に襲いかかり、不思議な程あっさりと消えて行く後味の爽快感、それでいて身体が熱くなる様なエナジー成分効果が感じられる点ですね。
高麗人参+ガラナ種子エキスに、各種エナジー成分の苦味がある訳ですから、当然甘味を強くしなければ「美味しい」テイストにはなりません。
これが日本のメーカーであれば、カロリーが増加する糖質を控えて、更にコストダウンを図る為に人工甘味料の比率を高めるでしょう。
しかし、モンスターエナジーは十分な糖質をぶちこんだ上で、一見必要無いと思われる人工甘味料も僅かに配合しています。
この意図は、一体何処にあるのでしょうか?
その答えは、人工甘味料の立ち上がりの速い甘さを利用して、生薬や酸味のクセに負けないインパクトのある甘さを一口目から実現したという結論に行き着きます。
人工甘味料は、身体の為に摂り過ぎは避けなければいけないものではありますが、人工甘味料無しには、モンスターエナジーのあのテイストは再現不可能であると感じますね!
【効能】
モンスターエナジーのエナジー成分をレッドブルと比較して見ると、結果的に大容量のモンスターエナジーだからレッドブルを上回っている様に見えるだけで、効率の良いエナジー成分の摂取に限れば、レッドブルに分がある様に思えます。
同サイズ(355ml)のレッドブル缶と比較すれば、糖質とカフェイン量で上回っている事が明白であるので、モンスターエナジーの基本コンセプトは「覚醒感、リフレッシュ感」にあり、「食物の代謝アップで持続力をサポートする」という働きは余り重要視していない様ですね。
シリーズ全体的に糖質が高めで、ゼロカロリータイプも大容量である事から、食後に飲む様な用途には向かないと思った方が良いでしょう。
モンスターエナジーには、エナジードリンクとしての効果を極限まで追求した「モンスターM3」という商品がありますが、これについては、いずれ徹底紹介させていただきます。
モンスターエナジー(オリジナル)を最大限に活用するには、
①朝の目覚めの覚醒アイテムとして、朝食は極めて軽いものと組み合わせる。
具体的には、糖質が控えめでタンパク質の高い、プロテインバー等の栄養補助食品が理想ですね。
くれぐれも、糖質モンスターのカップ焼きそば等と組み合わせてはいけませんよ!糖質の摂り過ぎで血糖値が上がり、朝から「ガチ眠りの小五郎」になりますよ(笑)!
②昼食を摂る暇が無さそうな長距離ドライブのパートナー、或いは夕方、退社までの数時間の仕事を、空腹直前のテンションで乗り切る時などに活用する。
……といった用途がおすすめですね。
ちなみに、糖質やカフェインの摂り過ぎだけではなく、保存料として使用されている「安息香酸」もナトリウム化すると中毒性があり、あのASKAさんも常習して検挙されてしまった物質なので、健康の為には、モンスターエナジーの飲み過ぎは避けて下さい。
現在、「安息香酸」は様々な飲食物に使用されているので、エナジードリンクだけが問題ではありませんが……。
モンスターエナジーの各シリーズについては、今後も頃合いを見て紹介して行く予定です。ご期待下さい。