モンスターエナジー・果汁コンビ
【果汁と生薬が融合?未だに信じられない奇跡のテイスト!執念のブレンド開発力によるモンスターエナジー専売特許】
今回はエナジードリンクのトップランナー、モンスターエナジーから果汁をブレンドした人気コンビ、「カオス/パイプラインパンチ」をご紹介します!
そのテイスト、効能、コストパフォーマンスに加えて、全国どこのお店でも買えるという点から、本国アメリカと並んで日本では断トツの人気を誇るモンスターエナジー・シリーズ。
この「エナジードリンク大全」エッセイに於いても、モンスターエナジー・シリーズを取り上げて投稿した日には、PVが圧倒的な伸びを見せています(笑)。
まだ飲んだ事の無いテイスト選びの参考に、或いは自分のお気に入りのテイストの評価がどうなのか、読者の皆様も注目してくれているのでしょうね!
今回は「カオス/パイプラインパンチ」を取り上げますが、私もモンスターエナジーが大好きですので、また近い内にまだ取り上げていない残りの2つ、「M3/キューバリブレ」もご紹介します。楽しみにしていて下さい!
さて、モンスターエナジーが日本に初上陸したのは2012年。
その時はまだアメリカから直輸入されていたモンスターエナジーですが、本国アメリカが日本上陸トップバッターとして送り込んだのが、オリジナルと、オレンジ色の缶が鮮やかなこの「カオス」。
薬事法の関係上、本国アメリカのモンスターエナジーに配合されている肝機能を高めるエナジー成分、「タウリン」が日本版のモンスターには使用出来ませんでした。
その代わりとして、回復系のエナジー成分、アルギニンを配合した独自のエナジーブレンドを施して日本上陸を果たしたのです。
ところで、本国アメリカでは日本以上に多彩なテイストが楽しめるモンスターエナジーのラインナップの中で、オリジナルの相棒にカオスを選んだ企業戦略の真意は何処にあったのでしょうか?
オリジナルだけを発表してひとまず市場を見守る事も出来たでしょうし、カロリーオフ〇〇が好きな日本市場を意識して、ゼロカロリータイプと組み合わせてみた方が戦略としては無難に思えますよね。
実はここに、ファーストフード大国アメリカならではの戦略が隠されていたのです。
マクドナルドを始めとする、所謂ファーストフード業界の究極の目的は、「若いうち、出来るならば子どもの頃に味を覚えて貰い、毎日とまでは行かなくとも、一生自社の商品と付き合って貰う」事。
州から拒否されましたが(笑)、アメリカでマクドナルドが学校給食提供に乗り出したり、より健康意識の高い日本で活動する為の秘密兵器「ハッピーセット」という玩具付きのセットを子ども達の為にレギュラー化している点からも、この目的の達成を目指して「胃袋からユーザーを捕まえる」事を戦略の柱にしているのです。
あれこれ健康に関する情報が氾濫する現在の日本で、マクドナルドを子ども達に与える事に抵抗の無い親というのは、自身がハッピーセットで育った世代であると見て間違いないでしょう。
エナジードリンクも、その日の元気は出るが身体には余り良くない……というイメージが、既にユーザーにも定着している為、ある意味ファーストフードに近いポジションにある商品です。
モンスターエナジーの宣伝戦略にも、有名アーティストやアスリートは起用されていますが、彼等はどちらかと言うとストリートに密着したタイプの広告塔で、協力しているファンもさほど裕福には見えない、ストリートファッションの若者達なんですよね。
彼等を自社の商品のファンにする為には、まずはインパクトがあって「美味しい」と感じるテイストを送り出し、自身で更なる情報発信力を駆使出来る、中毒的な愛好家を生み出す必要があるのです。
それ故にモンスターエナジーの日本上陸には、一見正反対の様なテイストでありながら、ともにインパクトの強いオリジナルとカオスが選ばれたのだと思いますね!
その戦略が効を奏したのか、日本にもすっかりモンスターエナジーが定着した2019年、新たな果汁入りモンスターエナジーである、ピンク色の缶・パイプラインパンチが発表されました。
当初は期間限定発売の予定でしたが、余りにも好評で品薄となったという都市伝説(笑)を残し、晴れてレギュラーラインナップに名を連ねる事となったのです。
【テイスト】
カオスは、オリジナルをベースにしながらも、最大の特徴である果汁が30%ブレンドされています。
ちなみに、日本上陸当時は果汁が50%ブレンドされていて、現行商品よりも濃厚な甘味があり、より中毒性の高いテイストでした。
果汁の内訳は、りんご、オレンジ、桃、タンジェリン、パインアップル、ブドウの6種類で、テイスティング上はオレンジと桃のフレーバーが強く感じられますね。
オレンジの炭酸飲料、桃の炭酸飲料が好きなユーザーであれば、モンスターエナジーの初体験にはこのカオスを選ぶと良いのでは無いでしょうか?
そして奇跡的な事に、果汁・糖類に次ぐ主要成分である高麗人参エキスのフレーバーがちゃんと感じられるのに、果汁のフレーバーの方が上回って「単純に爽やかとは言えないが、取りあえず美味しい事は間違いない」としか言葉がありません。
現行のカオスは果汁の比率が減少し、その分を補充する程の糖類が追加された様子は窺えない為、後味にやや苦味が感じられますが、むしろ適度な引き締め感があり、大人も楽しめる商品になったと言えそうです。
一方のパイプラインパンチにブレンドされた果汁は、カオスよりも少ない16%で、この選択はテイストの差別化に加えて、契約農家や輸入経路による果汁不足に備えた判断なのでしょう。
果汁の内訳は、りんご、オレンジ、グァバ、パインアップル、パッションフルーツの5種類で、テイスティング上は余り日本の味覚を感じさせない、グァバとパッションフルーツのフレーバーが強く感じられます。
果汁の比率を減らした為なのか、個性の強いフルーツのフレーバーを前面に押し出している印象ですが、りんごやオレンジ、パインアップルがテイストを微調整し、ピンク色の缶のイメージから桃に近いテイストも感じられ、個人的には「すっきりと飲みやすくなったカオス」という感想ですね。
両方交互に楽しむというよりは、インドアの作業の前にはカオス、アウトドアではパイプラインパンチの様な飲み分けをしてみると良さそうです。
【効能】
カオスとパイプラインパンチの成分を比較してみると、カオスはアルギニンと高麗人参エキスの含有量が多く、パイプラインパンチは糖質とビタミンB12、脂肪の燃焼を促進するカルニチンの含有量が多くなっていますね。
カオスはモンスターエナジーのラインナップでは古株なので、高麗人参エキスやアルギニンといったエナジー成分にも妥協が無かった事が窺えますが、パイプラインパンチはカオスを少々ライトにしたコンセプトである為、果汁を減らした分糖類を追加し、苦味成分をやや抑えたと見るのが妥当でしょう。
パイプラインパンチには、ビタミンB12が1.0〜6.0ug、カルニチンがカオスの10倍近い29㎎含まれていますが、この値はモンスターエナジー・シリーズの平均値であり、テイストのバランスによる何らかの理由で、カオスだけがビタミンB12とカルニチンを減らしたと考えられます。
以上の分析から、両者の効能には大きな違いは無いと思われます。
少なくとも、カフェインと糖分による頭と身体の覚醒作用が目的であれば、モンスターエナジー・シリーズの中でも万人向けに美味しい、この果汁コンビは文句無くおすすめ出来ますね!
もう少し詳しく効能を考えてみると、男性が脂っこい食事をがっつり摂ってしまった後のデザートとしてエナジードリンクを飲むならば、脂肪の燃焼を促進してスタミナに役立ててくれるカルニチンが多いパイプラインパンチ。
女性が手荒れや美肌対策をしたいならば、コラーゲンの生成を助けてくれるアルギニンが多く含まれているカオス。
……といった所でしょうか。




