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エナジードリンク大全   作者: シサマ


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13/24

ENERGY HUNTER


 【日本トップレベルのカフェイン含有量でありながら後味スッキリ!冷たさキープのボトル缶仕様に抜群のコストパフォーマンス!イオン恐るべし(笑)】



 今回は大手ショッピングセンター、イオンのプライベートブランド「TOPVALU」が世に送り出すエナジードリンク、「ENERGY HUNTER」をご紹介します!


 ENERGY HUNTER……まるで私が名指しされてしまったかの様な気恥ずかしさを感じますね(笑)。

 つまり半端な奴には売らねえ覚悟があるのでしょう。ありがたやありがたや。


 本エッセイでは過去にも、北海道を中心に展開するコンビニエンスストア「セイコーマート」のオリジナル商品である「VERSUS」を取り上げました。

 

 小売店がオリジナル商品を出す目的は、品質で劣らない商品を大手メーカーより低価格で提供する事にあるのですが、コスト削減の影響が成分やデザインに現れる事も少なくありません。

 

 事実VERSUSも、テイストや覚醒作用に於いては大手商品に劣る部分はありませんでしたが、不足する成分やデザイン面で賛否両論を呼ぶ事があった様ですね。


 今回ご紹介するENERGY HUNTERも、成分的に多少隙が窺える部分はあるものの、それを大きく上回る魅力も同時に併せ持つ商品で、個人的には今後、国内大手メーカー商品すら上回るポテンシャルを感じさせます。


 早速分析してみましょう!



 【テイスト】


 ENERGY HUNTERには、糖類を使用したオリジナルバージョンと、人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)を使用したシュガーフリーバージョンの2種類のテイストが用意されています。


 私がまず驚いたのは、両者のテイストの近さ。

 

 一般的なエナジードリンクの場合、カフェインやビタミンB群などの「苦味を伴うエナジー成分」の緩和の為に、甘味料が極めて重要な役割を担っており、例え同じテイストをベースにしたものであっても、糖類と人工甘味料でテイストはかなり変化してしまいます。


 例を挙げれば、代表的なエナジードリンク、モンスターエナジーのオリジナルと、そのシュガーレスバージョンのアブソリュートゼロでは、ファン層が大きく変わってしまう現実がありました。


 ところが、このENERGY HUNTERは両者の違いが殆ど感じられず、人工甘味料に抵抗が無ければ用途に合わせて使い分けが可能です。

 エナジードリンク市場参入で失敗の許されないイオンは、企業としてのビジョンを「若者向けのファッション性」では無く、「実用性」に合わせて来たと判断して良いでしょう。

 

 デザインも文字ばかりで、極めてダサいですね(笑)。


 ENERGY HUNTERのテイストを一言で表現するならば、「酸味を抑えたレッドブル」です。


 レッドブルの酸味は、十分に冷えている状態であればキレ味を増す魅力になりますが、温くなって来ると舌に重い後味が残る弱点に変わります。

 この酸味を抑えた事により、エナジードリンクでありながらクセが無く、極めて爽やかで飲みやすい万人向けのテイストを実現しました。


 この味をマズイと言う、炭酸飲料愛好家はいないのではないでしょうか?


 原材料に高麗人参エキスの名前がありますが、生薬臭さは全くありません。

 そもそも配合量が少ないだけなのかも知れませんが、目を閉じて缶を見なければ、高麗人参エキスの存在、或いは糖類と人工甘味料の違い、そんな事を見分けるのは難しいですよ。



 【効能】


 ENERGY HUNTERの成分の特徴は、何と言っても100mlあたり65㎎という、日本トップレベルのカフェイン含有量にあります。


 モンスターエナジーのカフェイン含有量が100mlあたり40㎎である事からも、その凄さが窺えるでしょう。

 このカフェイン量は、濃い目のコーヒーと同じレベルです。


 一方で、エナジー成分の代表格であるビタミンB群は配合されてはいるものの、成分表に含有量が明記されていない点を考慮すると、食物の代謝促進からの持続エネルギー効果を期待出来る程の成分では無いのかも知れません。

 これだけのカフェイン量を誇り、かつ爽やかな後味を実現するには、ビタミンで更なる苦味を加える訳にも行きませんからね。


 ENERGY HUNTER最大の効能は、そのカフェイン量による覚醒効果です。

 この含有量であれば、糖質が高くてもカフェインの効き目が阻害される事は考えにくいですし、同じカフェイン量のシュガーフリーバージョンを飲む時は、むしろ食事を摂っておけと言いたくなりますね(笑)。


 カフェイン含有量が多い為、カフェインに慣れていない(コーヒーや紅茶を普段飲まない)方や、当日体調が悪い方は控えた方がいいかも知れません。軽い頭痛が来る可能性もありますよ。


 そして、もうひとつ注目すべき効能は、たんぱく質を構成するアミノ酸がバランス良く配合されている事による、プロテイン摂取効果。


 ENERGY HUNTER1本あたりに含まれているたんぱく質は1.2g。

 この値は、エナジードリンク界では極めて栄養ドリンクに近かった「アイアンボス」を超える値で、「1本満足バー」等のチョコレート系栄養補助食品の半分程のたんぱく質含有量です。


 つまり、ENERGY HUNTERは、食後や食間・空腹時の覚醒効果だけでは無く、激しさの無い持続的運動、則ちウォーキングやサイクリング、或いは荷物の運搬、現場での軽作業の合間等に飲んで筋力の維持と強化に役立てる事も可能な優れものであると言えますね!


 

 ……さて、これだけの効能が期待出来るENERGY HUNTERですが、クセの無い爽やかなテイストに加えて、300mlのボトル缶仕様で適度な飲み応えと冷たさのキープを両立しています。


 更に、プライベートブランドならではのお手頃価格、130円前後(税抜)を実現しており、カフェインに強く、ビタミンB群の働きにこだわらない方であれば、日本一おすすめ出来るエナジードリンクと言えるでしょう。


 イオン恐るべし(笑)!



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