コカ・コーラエナジー/リアルゴールド・ドラゴンブースト
【味・成分は及第点、デザインも秀逸、最大の問題点はまさかの飲み口の歪み!】
今回はソフトドリンク世界最大手、コカ・コーラ・カスタマーマーケティングが意地を懸けたリベンジに乗り出した2大商品、「コカ・コーラエナジー」と「リアルゴールド・ドラゴンブースト」をご紹介します!
リベンジという表現を敢えて使わせていただいた理由は、コカ・コーラ・カスタマーマーケティング社が世に送り出すエナジードリンクは、この2商品が最初ではないからですね。
2012年、まだモンスターエナジーが日本で大ヒットを記録したばかりの、日本に於けるエナジードリンク黎明期に、コカ・コーラ・カスタマーマーケティングは国産エナジードリンク第1号である「burn」を発売します。
「burn」はレッドブルの250ml缶と同じ量のカフェインを配合しており、ビタミンB群こそ微々たる含有量でしたが、レッドブル以上のアルギニン、そしてマカ・ガラナ・アサイーエキスの独特の刺激が、ハイレベルな覚醒感をもたらしてくれる、なかなかの逸品でした。
唯一の欠点は、エナジー成分の苦味を和らげる為に必要な糖類の量が多い為に、飲み進める度に口の中が重苦しくなってしまう事で、冷たさが長持ちする300mlのボトル缶仕様に頼り過ぎたテイストだった点ですが、そこを踏まえても、国産第1号のエナジードリンクとして恥ずかしくない完成度を誇っていましたね。
そんなコカ・コーラ・カスタマーマーケティングが世に問い直す新たな刺客は、同社の看板商品であるコカ・コーラとリアルゴールドをアップデートした、絶対に負けられない戦士です。
デザインも格好いい!
【テイスト】
コカ・コーラエナジーとリアルゴールド・ドラゴンブーストは、ともにレッドブル250mlと同じカフェイン量を誇り、及第点のエナジー成分を配合していました。
これに加えて、前者にはガラナエキスパウダー、後者には各種生薬成分(高麗人参・クコ・リュウガン等)が盛り込まれており、真っ正面から「burn」の仇討ちに挑んでいます。
トップ企業のこういう姿勢は、世知辛い経済戦争の中でも評価に値すると思いますね!
コカ・コーラエナジーのテイストは、コカ・コーラの土台を活かした上で、ガラナエキスパウダーの苦味と若干の粉っぽさがアクセントになっています。
エナジー成分を追加しても、オリジナルのコカ・コーラとほぼ同じ糖質量である為、従来のコカ・コーラファンからは「苦い」、「粉っぽい」等と、余り良い評価はされませんでした。
しかしながら、私を含めたエナジードリンク愛好家にとっては、そこがまた魅力に思えましたね。
余りに有名過ぎて手を出していないエナジードリンク愛好家の方は、一度飲んでみる事をおすすめしますよ。
リアルゴールド・ドラゴンブーストのテイストは、オリジナルのリアルゴールドには配合されていないカフェインと生薬成分が追加されている為、オリジナルとは別物のテイストになっています。
生薬成分の複雑な苦味がアクセントになっているので、エナジードリンクならではのケミカル感や薬臭さに慣れていない方は違和感を覚えるかも知れませんが、エナジードリンク愛好家であれば「オリジナルよりマズっ……!? いやウマっ……!クセのあるレッドブル?」みたいな、その魅力にハマるテイストであると思いますね(笑)。
国産エナジードリンクの中では、かなりおすすめの部類ですよ!
【効能】
両者ともに平均的なエナジー成分であり、加えて人工甘味料を使わないこだわりを見せている為、食後に飲む回復系・持続系の効能よりは、カフェインと糖質の力で食間・空腹時の覚醒作用を呼び起こす働きに期待したい所ですね。
コカ・コーラエナジーにはガラナエキスパウダー、リアルゴールド・ドラゴンブーストには各種生薬と、ともにインパクトのある苦味を持っていますので、覚醒作用の効能にはかなり期待出来ますよ。
……さて、ここまで読んでいただいて、お気付きになられた方はいるでしょうか?
いくら同じメーカーだからと言って、全く異なるテイストのエナジードリンクを同時に紹介する意図があるのだろうか?という点です。
実はこの両者、全く同じ缶を採用しているのです。
プルタブのある上部が赤く、これがコカ・コーラのエナジードリンクだ!という、強いプライドが窺えますね。
しかし、この缶を採用した事が、この両者の数少ない欠点を生んでしまったのです!
プルタブを起こして、飲み口を確認してみて下さい。
飲み口が左右対称になっていません。
プルタブは人間の力で起こす為、最終的な形状は人それぞれになりますが、それでも大半は左右対称になっています。
コストを下げる過程で設計に変化が生まれたのでなければ、左右非対称になる事の方が稀だと思いますよ。
これはつまり、口にドリンクが運ばれる量とスピードにムラがあるという事になるのですが、更に両者の飲み口は縦に狭く横に広いという、通常の炭酸飲料とは逆の形なのです。
缶の飲み口は、プルタブを起こした縦の上部に空気を取り入れる事により口に注がれるのですが、縦が狭く横が歪んでいる事で、ユーザーの意図したスピードでドリンクが口に入って行かないんですよね。
粉っぽさで粘度を感じる、コカ・コーラエナジーだと特に違和感を覚えました。
これは、キリッと冷えた奴を一気にグイッと飲み干す流儀を身上とする人間が多いエナジードリンク愛好家にとっては、実は結構なマイナスポイントなのです。
独特の苦味の刺激がある飲料を、ちびちび飲まなければいけないのですからね(笑)。
発売以来健闘を続けていた両商品ですが、最近遂に、コカ・コーラエナジーの値崩れが始まりました。
従来のコカ・コーラファンを取り込めなかった事が敗因かと思われますが、この缶で無かったら、もう少し戦えたのではないか……?と思うと残念でなりません。
もっとも企業としては、エナジードリンク専用のこの缶が無くなった時点で生産終了する計画だったのかも知れませんね。
だとしたら、両者の愛好家は早めにお買い求め下さい。




