プロローグ
プロローグ
「ふざけるな!」と、怒鳴る父の声それが僕が最後に耳にした父の言葉だった。
父は軍人だった、僕と父が喧嘩をしたのは父が出兵する前日だった、僕はその事を知らなかった、父は海軍軍人だった、父が乗っていたのは帝国海軍、駆逐艦ゲーテだ。
父は僕が軍に入る事だけは頑なに嫌がった、なぜかと聞くと、一人息子を戦地に出して死なせたくないから、らしい、父としては僕には銀行員になって欲しかったらしい、それはなぜか?
確かに大変な仕事だ、だが金銭的にも安定している仕事だし、何にせよ安全な内地で仕事ができる事は大きい、逆に軍人の中には銀行員になりたがってる人は多いらしい。
話を戻すとなぜ?
僕は父と喧嘩をしたかと言うと。
僕は軍人になりたかったんだ、特に航空隊に入りたかった
その事を父に相談したら案の定怒られたと言う
わけだ、まったく、人の意見はどうでもいいのか?
と、言いたいね。
「なぜお前は、俺の言う事を分かってくれない!」
父は言った、分かるわけがない!
「分からないかって?」
「当たり前だ!あんたは人の話を聞いてくれないじゃないか!」
「そんなんで、わかれと、ふざけんじゃねーよ!!」
「ダニエル!」
「もういいよ!」
「俺は出て行く!!」
と言って僕は家を出た出た瞬間
「ふざけるな!!」と父は言った
それから一週間ぐらい家に戻らなかった
「おい、ダニエル今日何するよ?」
「いや、そろそろ家に戻るよ、ドミニク泊めてくれてありがとよ」
ドミニクとは僕の二つ年上の友達で彼も僕と同じように
帝国航空隊を志願しているドミニクは親からも
軍に入る事は了承されているらしい
羨ましい事だ、僕は未だに父からの許可が降りない
まったく、泣きたくなる。
2時間後自宅に着いた、だが少し様子が違かった
何と言うか、空気が重かったのだ、家に入ると母は泣き崩れていた何があったのか聞いたら
僕が出て言った翌日に父は出発したらしい
そして、警戒任務に付いていた父の船は
機が不明の潜水艦に撃沈されたらしい、撃沈したのはどこの国かさえ分からなかったらしい
わかった所で一般人には教えてくれないだろう。
そして、母は徐に僕に手紙を渡して来た
その手紙は父のだった、手紙には手短に
[お前の好きな事をしろ、ただし母さんを泣かすような事をしたら、覚えておけよ]
と書かれていた、特に泣けるわけでもないのに
目から涙が溢れて来た
その時に父は死んだのだと理解したのだ。
その後僕は母帝国航空隊に行く事を言った
母は了承してくれた、母には寂しい思いをさせてしまうが休みには帰ってこれるだろうと、その時までは思っていた
そして家を後にして僕は帝国航空教育隊に向かった
何も考えずにやっちゃったので、面白いかどうかはちょっとわかりませんが、これからも頑張っていきます